2018.11.02
お役立ち情報
安全で楽しいお散歩を!保育園のお散歩で保育士が気をつけるべき8つのポイント
保育園や幼稚園、こども園ではさまざまな遊びや教育を行いますが、その中のひとつがお散歩。今回は散歩をする理由と出かける際に注意すべきポイントを解説します。
お散歩をする理由とは?
散歩の中で子どもたちにはさまざまな学びがあります。
感受性、好奇心を育てる
人は経験と発見を繰り返して成長していきますが、そのためには好奇心が欠かせません。散歩の道中では、園内では見られない花や木々、昆虫などを見つけることができます。この発見を通して感受性が磨かれ、関心が広がり、好奇心が生まれます。保育士さんはお子さんが初めて見る木花や生き物を積極的に紹介してあげてください。
交通ルールを学ぶ
散歩は好きな方向に歩けば良いというものではありません。外を歩きますので当然交通ルールを守る必要があります。歩道(道路の端)を歩くこと、左右をよく見て車が来ていないか確認することを、声を出して子どもたちに聞かせながら歩くようにします。
協調性を身につける
散歩は団体行動です。前のお友だちに付いていく、列から離れないなど、みんなで協力した行動で協調性を育みます。また「地域の人とすれ違ったら挨拶をする」「人前で騒がない」といったマナー教育も同時に行うことができます。
お散歩で保育士が気を付けるべき8つのポイント
このように散歩は子どもたちの教育課程で大きな役割を果たしますが、園外の保育にはいつも以上の注意が必要です。保育士さんが散歩の際に、特に注意すべきポイントをまとめました。
散歩に出かける前の約束
お散歩の前に子どもたちとの約束事を決めておきましょう。
約束事の例としては、目的地へ着くまで~
・移動中に大きな声をださない
・急に走らない
・よそ見歩きしない
・2列を守る
などがあげられます。公園など目的地へ無事たどり着いたら、約束を守ったご褒美として存分に遊ばせてあげてください。
約束事の例としては、目的地へ着くまで~
・移動中に大きな声をださない
・急に走らない
・よそ見歩きしない
・2列を守る
などがあげられます。公園など目的地へ無事たどり着いたら、約束を守ったご褒美として存分に遊ばせてあげてください。
声かけを忘れないように
好奇心を育むのが散歩の良いところですが、視界に入ったものに夢中になって突然走り出したり、よそ見歩きで列から外れてしまうようなお子さんも出てきます。目的地へ着くまでは、注意喚起のため小まめに声かけを行います。
横断歩道は、子どもたちのペースで安全なときに渡る
横断歩道を渡るときは、必ず子どもたちの目線に立ってください。大人であれば間に合うようなタイミングでも、子どもの足では間に合わず赤信号になることもあります。決して無理をせず、十分に安全な間隔(ペース)を遵守してください。
安全な道を選ぶ
あらかじめお散歩コースは決めておきますが、交通量が少なく路幅の広い道を選びます。交通量が少なくても、一方通行で細い道はかえって危険ですのでご注意を。新しいコースを決める場合は念のため下見をしておくと安心です。
歩行者の多い時間帯を避ける
交通量も重要ですが歩行者の量にも注目です。歩行者の多い道はお子さん同士がぶつかったり、道を占領して地域の方のご迷惑になってしまったりすることもありますので、歩行者の少ない時間帯を選びます。
慣れた道こそ油断しない
散歩の回数を重ねると子どもたちも道を覚えてきます。子どもたちが道を覚えてくれると目的地までもスムーズに到着しやすくなります。…が、そんな中でこそ油断が生まれてしまうもの!外出は毎回危険があるという意識で子どもたちを見守るようにしてください。
公園の遊具は事前に点検を
散歩で公園へ行くことがありますが、公園の遊具は事前に点検してください。建付けが緩んでいると思わぬ事故のおそれがあります。万が一、整備不良を発見した場合は、公園の管理事務所へ連絡を入れておくと良いでしょう。その遊具で園児たちを遊ばせないのは当然ですが、放置しておくと園児以外のお子さんが気づかずケガをしてしまうかもしれません。
絆創膏・ティッシュ・ビニール袋を持ち歩く
散歩中はケガをしたり汚れたりする可能性があるので、保育士さんが絆創膏やティッシュなどを用意しておいてください。散歩中に出たティッシュなどのゴミは外部のゴミ箱には捨てず、園に持ち帰って捨てるのがマナーです。
散歩は好奇心を育てたり、交通ルールを学んでもらったりすることができますが、園外保育ということで、保育士さんも緊張することと思います。上記8つのポイントを確認の上、安全で楽しいお散歩にしてくださいね。