2019.03.06
転職コラム
保育士の夜勤と日勤に違い。夜勤のメリット・デメリットは?
保育士さんの夜勤は、夕方から朝までの仕事になります。日勤では労働時間が1日8時間と決められているので、夜勤勤務では約2倍の時間働いたことになります。そのため、翌日は休みになります。夜勤の保育士として働くメリットは、夜勤手当がつくこと、そして勤務明けの休みを有効利用できること。デメリットは、知らず知らずに蓄積する疲労があげられます。保育士さんの夜勤は日勤とどんな点が異なるのか、夜勤保育士として働くメリットやデメリットについてお話ししていきましょう。
保育士さんの夜勤・日勤の違い
夜勤の勤務体制について
保育士さんの夜勤は、17時に出勤、翌朝の9時に退勤の勤務形態が一般的。夜勤の勤務時間は16時間ほどになるため、翌日は休みになります。日勤の保育と違って、お遊戯をしたり何かを創作したりすることはありませんが、就寝前の絵本の読み聞かせなどは保育のお仕事の一環となります。夜勤勤務の保育士さんの勤務先は乳児院や児童養護施設などになりますが、他にも病院やクリニックなどの院内保育園での需要が多いのが特徴です。夜勤勤務のあるお医者さんや看護師さんがお子さんを預けることができる院内保育園があると、安心して医療の仕事にも取り組んでいただけます。
日勤の保育士さんの勤務体制
日勤の保育士さんの勤務時間帯は、朝7時頃から夜7時頃までの12時間ほどの時間帯がほとんど。保育士さんを含めたすべての働く人たちの労働時間は8時間が基本。そのため、ほとんどの保育園で「早番」「中番」「遅番」といった勤務体制が取られています。例えば、早番は朝7時から夕方4時まで、中番は朝8時から夕方5時まで、遅番は朝9時から子どもたちのお迎えが終わるまでといったシフトが組まれています。
保育士さんの夜勤のメリットとデメリットについて
夜勤のメリット
まずは時間的な面。子どもたちの就寝後は、比較的自由な時間が取りやすいところです。さらにお給料面でも、深夜10時から翌朝の5時までの労働に対しては雇い主側が深夜手当をつけることが労働基準法で定められています。そのため、時間給に換算すれば日勤よりもかなり高くなります。気になる深夜手当の割増賃金は、2割5分(25%)以上と労働基準法で決められていますので、例えば時給が1000円なら1250円に増額することになります。保育園によっては割増賃金とは別に、夜勤1回につき6000円~8000円の夜勤手当がつくこともあります。また、夜勤の翌日は必ず休日になるのも、時間を有効に使い方にとっては魅力といえますね。
夜勤で働く保育士さんにとってのデメリット
どれだけ子どもたちが寝ているからといって保育中の事故などが起こらないように気を抜くわけにはいきません。また、交代で仮眠はとれますが、やはりぐっすり熟睡することはできません。そのため、翌朝以降のお休みでも眠らずに用事をこなすような生活が続くと、確実に疲労が蓄積してしまいます。また、保育士さん自身に小さなお子さんがいらっしゃる場合は、そもそも夜間の勤務は難しいといえます。また、ご家族や友人などと予定を合わせにくいといったこともデメリットと言えるでしょう。
保育士さんの夜勤についてまとめると…
保育士さんの夜勤は日勤の仕事に比べ、深夜手当がつくので高収入が望む方にはおすすめです。夜勤明けは必ず睡眠をとるといった時間の使い方ができればさらにいいのですが、保育士さんご自身の育児や介護などとの両立を目指す方には周囲の理解や協力が必要です。夜勤の保育士さんの仕事は社会的にも貢献度の高い仕事です。睡眠だけでなく、適度な運動や栄養ある食事など、健康や生活習慣に気をつけておくことが笑顔の保育につながることになります。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。