2019.02.27
転職コラム
保育の仕事と子育ての両立させるには
家庭での育児と仕事の両立は簡単なものではありません。とりわけ保育士さんにとってはとても難しいものです。子どもたちをお預かりする保育士の仕事は、ケガや事故を起こさないために、つねに集中力が必要であるとともに肉体的な負担も大きくなります。実際に出産や育児・子育てをきっかけに保育士のお仕事を離れる方も少なくありません。子育てしながら保育士も家事も続けている、そんな先輩保育士さんに両立の方法を聞きました。
子育てに関する保育士さんの悩み
現役で働く保育士さんが、仕事と子育ての両立で思い浮かぶ悩みには下記があげられます。
・自分の子どもが体調を崩したときが心配
・自分の子どもを保育園に入れられるか不安
・子育てのみでなく、家事も行わなければならない
・出産後、育児後に体力が落ちて、以前のように勤務できそうにない
お子さんの体調不良は、保育士として勤務されている園でも見かける風景ですね。
・自分の子どもが体調を崩したときが心配
・自分の子どもを保育園に入れられるか不安
・子育てのみでなく、家事も行わなければならない
・出産後、育児後に体力が落ちて、以前のように勤務できそうにない
お子さんの体調不良は、保育士として勤務されている園でも見かける風景ですね。
先輩保育士さんに聞きました〜仕事と子育てを両立する方法〜
では実際に、子育てしながら保育士を続けていらっしゃる先輩の両立方法をお聞きしましょう!
勤務時間・出勤数を調整
子育て中は、保育園での勤務もフルタイムではなく時短、そして週3日など、労働時間と日数を抑えることで子育てに向ける時間を増やすという保育士さんが多数派です。また勤務先となる施設としては大規模保育園であれば、保育士さんの人数も多いため、勤務シフトの選択肢や働き方も多岐にわたります。
子どもが体調不良のときはパートナーや親戚の協力を
子どもが体調不良のときには、保育施設に預ける、もしくは親に預けているという保育士さんがほとんどです。中には同世代のお子さんを持つご近所さんと、仕事が休みの日にお子さんを預け合っている方もいらっしゃいました。一方で問題になるのは、保育施設に預けているお子さんが体調を崩したとき。保育士さんはなかなか急には仕事を抜けられませんから、お子さんを保育園に預けている場合は、パートナーや近くに住む親族の方とのお迎え対応用の連絡網を作っておいたほうがいいでしょう。帰りのお迎えや日頃の家事はパートナーと分担する・当番を決めておく、そうすればいざというときに「どうしたらいいの!」ってバタバタせずに済みます。
近くに身内がいない…そんなときはベビーシッターも活用
朝から子どもが熱を出してしまったけど、どうしても仕事を休むことができない…。近所に預けられる身内もいない…。そんなときにはベビーシッターの活用も視野身入れておきましょう。複数人のベビーシッターが在籍する会社であれば、基本的には安心です。何かあった際に慌てなくて済むよう、事前にサービス内容や費用、運営会社の評判なども調べておきましょう。事前に登録が必要な場合もありますので、今のうちに検索しておくことをお勧めします。
お住まいの地域の支援・補助を活用する
派遣やパートの時給制で仕事されていると、勤務時間や出勤数が減ることでフルタイムに比べて当然収入は下がります。さらにベビーシッターなどのサービスを利用するとますます出費は増えてしまいます。仕事も子育てもがんばる保育士さんに知っていただきたいのが、地域の公的な支援・補助です。子育てと保育士の仕事を両立するには、ぜひこれらの制度を活用してみてください。
保育士の就業率UPに向けた国の取り組み
各自治体では、保育士の就業率向上のために様々な支援を行っています。支援の中には、保育士の就職を支援するものや、子育てをしながら保育士として働く方を応援するものなどがあります。先のお悩みにあった「自分の子どもを保育園に入れられるか不安」という声に対しては、保育士として働いている方のお子さんは優先的に保育施設に入ることができるよう、実は厚生労働省が各自治体に働きかけていたりします。大阪府・大阪市では保育士の就業支援の他、保育士として働く方が保育施設を利用する際、無利子で借りることのできる貸付金を用意しています。
参考:大阪府『保育士として働きたい人への支援情報を掲載しています!』
お住まいの地域によって利用できる制度が変わってきますので、ご自身の都道府県や市のホームページをご覧ください。保育士として働くみなさんを守るための制度ですので、申請できるものは遠慮なく利用してください。保育士の仕事と子育ての両立は可能ですが、先輩方は働き方を変えたり周りのサポートを受けたり、保育士さんにとって有利な制度をうまく活用していらっしゃいます。ご自身の環境に当てはめて、まずは身内へのご相談からはじめてみてはいかがでしょうか。
参考:大阪府『保育士として働きたい人への支援情報を掲載しています!』
お住まいの地域によって利用できる制度が変わってきますので、ご自身の都道府県や市のホームページをご覧ください。保育士として働くみなさんを守るための制度ですので、申請できるものは遠慮なく利用してください。保育士の仕事と子育ての両立は可能ですが、先輩方は働き方を変えたり周りのサポートを受けたり、保育士さんにとって有利な制度をうまく活用していらっしゃいます。ご自身の環境に当てはめて、まずは身内へのご相談からはじめてみてはいかがでしょうか。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。