2019.07.17
転職コラム
大規模保育園で保育士として働くメリット
ひとことで保育園といっても大規模園、小規模園、新設園、事業所内の保育園など様々な施設があります。転職先をさがすときは、それぞれの施設の違いや特徴を事前に把握することで、就職後のミスマッチを少なくしたいところですね。今回は『大規模保育園』に焦点をあて、その特徴と大規模園で働くことのメリットをご紹介していきます。
大規模保育園の特徴
大規模園にはどのような特徴があるのでしょうか?保育園に『普通』という定義はありませんから、その他の保育所と比べてご説明します。
園児の人数が多く、施設が広い
大規模園は100人以上のお子さんを預かることが多く、そのため施設も広く・大きいです。広い保育室や園庭など、子どもたちがのびのびと遊べる空間が整っています(事業所内保育所の場合はほとんど園庭がありません。小規模園でもない場合はあります)。
園児の年齢が幅広い
小規模園では乳児から2歳までのお子さんのみをあずかる施設が多いのに対し、大規模園では就学前の5歳児までを対象とすることが多いです。
保育士さんの人数も多い
あずかるお子さんが多いため、勤務する保育士さんも当然多くなります。保育士さんだけでなく給食の調理師さんや警備員の方など、その他の職員の方々も多い傾向にあります。
大規模保育園で働くメリット
働くときに大事にしたいことによって捉え方は変わりますが、ここではそれぞれの特徴から考えられるメリットをまとめました。
多くの園児と接することができる
園児の人数が多いことから、1クラスのお子さんも多くなります。小規模園は園児一人ひとりにじっくり接するのに対して、大規模園では保育士さん同士で連携・分担して多くの子どもたちを保育していきます。様々な年齢の多くの子どもたちと触れ合うことができるのは、大規模園ならではの醍醐味にもなります。
園児の成長を長期にわたって見守ることができる
保育士の仕事で、園児の成長を間近で見られることにやりがいを感じる方は多いと思います。乳幼児期に出会ったお子さんがみるみる大きくなっていく姿には感動しますよね。就学前までを対象とする大規模園では、その成長を見守ることができる期間も必然と長くなります。
多くの保育士さんと一緒に仕事をする
大人数のクラスを受け持つにも、保育士さん一人では限界がありますから、大規模園では保育業務における保育士間の連携が必要になります。複数の保育士さんで会議を行い、チームワークをもって対応にあたることから、人と連携・協力をして仕事を進める経験値が高まります。小規模園から転職された方は、自分以外の多くの保育士さんの意見や考え方を知ることができ、新鮮さを感じる方が非常に多いようです。同世代の同僚が増えることに喜びを感じる方もいます。また、大規模園であればベテランの保育士さんも在籍しておられるので、ブランクがあったり経験に不安があるという方も安心して活躍できます。
シフトの調整がききやすい
そもそも保育士さんの在籍人数が多いことから、シフト交代の相談をしやすいことが挙げられます。とくに、ご自身も子どもを保育園に預けながら働く方は、急きょお子さんの体調不良で仕事を休まなければならないこともありますよね。時短や非常勤で働く方も多く、急なシフト変更への協力が得られやすいのは大きなメリットですね。
行事が充実している
事業所内保育所や院内保育所では行事を行わない園もあるため、物足りなさを感じる保育士さんもいるようです。大規模園では運動会や劇の発表会、節分やクリスマスなど季節ごとの行事が比較的多くあります。行事に伴う業務としては、おたよりの作成や飾りつけ・発表の練習など様々です。準備は大変ですが、行事を通して子どもたちの笑顔や成長を見ることができます。保育士として充実感を得られる瞬間でしょう。
大規模保育園の特徴とメリットをご紹介しました。同じ保育所でも環境に違いあることがお分かりいただけたと思います。転職時は待遇や就業条件を第一に考えますが、環境の違いも考慮して、実際に働くときのイメージを持ちながら候補を選定してみてください。
大規模保育園の特徴とメリットをご紹介しました。同じ保育所でも環境に違いあることがお分かりいただけたと思います。転職時は待遇や就業条件を第一に考えますが、環境の違いも考慮して、実際に働くときのイメージを持ちながら候補を選定してみてください。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。