2019.08.07
転職コラム
保育園で2歳児クラス担当の保育士さんへ!2歳児の特徴と接し方
子育ての大事な時期となる2歳を迎える子どもたち。運動面はもちろん、精神面での成長も著しいものです。一方でイヤ期などもあって、一部では『魔の2歳児』と言われることもあるほどです。でも、その特徴をしっかりと把握していると、お子さんの健やかな成長をサポートしながら、保育士さん本人も楽しく接していくことができます。今回はそんな2歳児の特徴についてご紹介していきたいと思います。
2歳児とは?
2歳児の特徴は一体どんなところにあるのでしょうか。運動面や精神面、周囲との関わりに分けて詳しく見ていきます。
2歳児の運動面
『歩く』などの基本動作に加えて、応用的な動きできるようになってくるのが運動面での特徴です。具体的には、階段を上がれるようになったり、ジャンプができるようになったりします。腕の力も付いてきて、鉄棒にぶら下がるお子さんもいます。このように、1歳児と比べると、「できない」から「できること」が一気に増えてお子さん自身が身の回りのあらゆる環境を楽しむようになるのです。
2歳児の精神面
精神面での変化として、「自分でやりたい!」という意欲が出てくることが大きな特徴といえます。上記でもお話しした通り、2歳児は運動面で一気にできることが増えてくる時期です。そのため、あれもこれも自分でやってみたいという気持ちが非常に強くなる一方、上手く伝えられないもどかしさから「イヤイヤ!」と表現するようになります。これが俗にいう『イヤイヤ期』(通称:イヤ期)です。
2歳児の周囲との関わり方
2歳児になると、徐々に周囲へ関心を持つようになります。お父さんやお母さん、保育士さんといった大人との関りが多かった1歳児に比べ、お友だちの様子を観察したり、他人が持っているものに興味を示したりするようになるのです。お友だちと一緒に遊ぶことや相手の気持ちを考えて行動することは難しいですが、人間関係を築く第一歩を踏み出す時期であることに間違いはないでしょう。
2歳児の成長をサポートする関わり方
次は、健やかな成長をサポートする関わり方についてご紹介していきたいと思います。
運動面では「できた!」への共感
2歳児はできることが増える時期なので、どんなことにも挑戦しようとします。その意欲を尊重し、サポートすることが保育士さんの大切な役割です。強い意欲からの成功体験は、お子さんの成長に良い影響を与えてくれます。一方で運動機能は未熟なので、ケガや事故などに繋がる恐れもあるということを念頭に置いて行動しておくことが大切です。
精神面では気持ちを代弁
精神面では、2歳児特有の『自分のやりたい気持ち』と『上手くできないジレンマ』を受け止めてあげることが、心の健やかな成長に必要不可欠です。 「お片付けしたくない!」「座りたくない!」といった言葉の背景にある『もっと遊びたい』という気持ちを受け止め、代弁することが保育士さんの大切な役割です。「もっと遊びたいよね」と言葉で伝えることで、お子さんのモヤモヤした気持ちがふっと軽くなるだけでなく、少しずつでも伝え方を学ぶことに繋がります。
子ども同士の意思の「架け橋」になる
2歳児は他人に興味を持ち始める時期であり、お友だちと関わることが増えていきます。しかし、思いを言葉にするのがまだ難しいため、叩いたり噛んだりして意思を伝えようとすることもあります。そうならないためにも、保育士さんはお子さん同士の間に入り、お互いの気持ちを伝える架け橋になることが大切です。保育士さんの働きかけが、2歳児の子どもたちの人間関係を支えていくのです。
2歳児さんは、運動面や精神面において著しく成長する時期です。この時期のもどかしい気持ちを理解して受け止めてもらえることに、安心を感じること。それが子どもたちの健やかな成長に必要な経験なのです。お子さんの意思を尊重しながら、広い心でサポートしていきましょう。
2歳児さんは、運動面や精神面において著しく成長する時期です。この時期のもどかしい気持ちを理解して受け止めてもらえることに、安心を感じること。それが子どもたちの健やかな成長に必要な経験なのです。お子さんの意思を尊重しながら、広い心でサポートしていきましょう。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。