2019.08.09
お役立ち情報
保育園・幼稚園の「おやつの時間」。その意味とオススメは?
保育園や幼稚園に通う子どもたちにとって、楽しみのひとつが『おやつの時間』。このおやつの時間には、楽しみ以外にも重要な目的があります。今回は、保育園や幼稚園で子どもたちにおやつをあげる意味、そしてオススメのおやつについてまとめました。
保育園や幼稚園でのおやつの意味
ご家庭では、子どもたちの楽しみのためにおやつを出すことがありますよね。一方で保育園や幼稚園では「お楽しみ」だけの意味でおやつを出しているわけではありません。
気持ちと身体を落ち着かせる
保育士のみなさんも、休憩時間に甘いものを食べると「ホッ」としますよね。もちろん、それは子どもたちも同じ。おやつを食べることによって満足感が得られると、自然と豊かな気持ちになります。また、活発に動く子どもたちにとって、座って食べることは心だけでなく身体の休息にもつながります。おやつで心と身体を落ち着けた後、再び子どもたちが元気に遊べるようになるというわけです。
食事の補食になる
もうひとつの重要な目的が「食事」としての役割です。子どもたちは成長のためにたくさんのエネルギーと栄養を必要とします。また、子どもたちは運動量が多く、大人よりも代謝が良いため、エネルギーが消化されやすくなります。ただ、身体は小さく、胃の大きさは大人の3分の1程度ともいわれますので、一度にたくさんの食事を摂ることができません。つまり、大人のように朝昼夜の3食だけで子どもたちが1日に必要とする栄養すべてを摂取するのは難しいのです。とくに普段の食事が少食のお子さんほど、おやつはしっかり食べてさせてあげたいところです。
おやつの時間を通しての食育
おやつの時間は食育の場としても役に立ちます。子どもたちにとっては食べる時間も大切な学びの場です。園によっては、食事はお昼だけというところもありますが、おやつの時間でもお友だち・先生と一緒に食べることの楽しみ、よく噛んで食べることの必要性などを学びます。
保育園や幼稚園におけるオススメのおやつ
保育園や幼稚園で提供されるおやつについては、その園の規模や園児数によって内容が変わってきます。
季節に合わせたおやつ
季節に合わせたおやつは、季節の特徴やその時期の旬を、おやつとともに覚えることができます。
春:桜をあしらったお餅やクッキー
夏:涼しげなゼリー、アイス
秋:かぼちゃやサツマイモのスナックやパイ
冬:チョコレート、アップルパイ
上記のようなイメージですね。
春:桜をあしらったお餅やクッキー
夏:涼しげなゼリー、アイス
秋:かぼちゃやサツマイモのスナックやパイ
冬:チョコレート、アップルパイ
上記のようなイメージですね。
旬の果物
旬をむかえた野菜や果物は、おいしいだけでなく他の時期と比べて栄養価が高くなります。
【定番の旬の果物】
春:いちご、さくらんぼ
夏:スイカ、マンゴー
秋:梨(なし)、柿
冬:みかん、キウイ
【定番の旬の果物】
春:いちご、さくらんぼ
夏:スイカ、マンゴー
秋:梨(なし)、柿
冬:みかん、キウイ
栄養価が高いおやつ
幼児期は身体がどんどん成長する時期で、多くの栄養を必要とします。筋肉や骨、血を作るたんぱく質やカルシウム、鉄分が特に重要です。日本では日々の食事でカルシウムが取りづらいと言われているため、ヨーグルトや小魚チップス、少量のチーズなどもオススメです。
おやつの適量とは
子どもたちのおやつの適量は年齢によって異なりますし、おやつ以外の食事量や運動量によっても調整する必要があります。適量は1日の摂取エネルギーの10~20%程度だと考えられていますが、0歳児から5歳児までの年齢別に見ていきます。
【0歳児】
ミルクやおっぱいのみで食事を摂っている間はおやつは必要ありません。毎食、離乳食が食べられるようになったら、およそ100キロカロリーのおやつが適量となります。
【1歳児から2歳児】
1日におよそ100~200キロカロリーのおやつが適量です。
【3歳児から5歳児】
1日におよそ150~250キロカロリーのおやつが適量です。
いかがでしたでしょうか。保育園や幼稚園におけるおやつの意味やオススメのおやつについて、ご紹介しました。子どもたちが楽しみながら栄養補給もできるように、いろいろと工夫を重ねておやつを取り入れることが大切です。
【0歳児】
ミルクやおっぱいのみで食事を摂っている間はおやつは必要ありません。毎食、離乳食が食べられるようになったら、およそ100キロカロリーのおやつが適量となります。
【1歳児から2歳児】
1日におよそ100~200キロカロリーのおやつが適量です。
【3歳児から5歳児】
1日におよそ150~250キロカロリーのおやつが適量です。
いかがでしたでしょうか。保育園や幼稚園におけるおやつの意味やオススメのおやつについて、ご紹介しました。子どもたちが楽しみながら栄養補給もできるように、いろいろと工夫を重ねておやつを取り入れることが大切です。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。