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2019.10.11

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保育士証が見当たらない!転職前に保育士証の再交付手続きを!

保育士証を紛失してしまったら…転職前に保育士証の再交付を!

保育士資格を取得して保育士として働くためには『保育士証』が必要となります。保育士として就職・転職をお考えの方は、この保育士証を大事に保管しておかないと、いざ転職するときにも保育園で働けない…ということになりかねません。保育士証がないと資格があることを証明できませんから、ぜひ手元に保育士証があるかどうかご確認ください。お持ちの方も万が一の事態に備えて、保育士証を紛失してした際の再交付方法をご案内しておきます。

『保育士証』とは、保育士資格を取得後、保育士登録簿への登録を済ませた保育士さんにのみ、都道府県知事が交付する証明書のことです。この証明書がなければ、その都道府県では有資格の保育士として認められないことになります。
以前は保育士資格証明書や、保母さんの資格証明書を提出すれば保育士として働くことができました。平成15年の児童福祉法改正から、保育士は国家資格となったため、保育士登録の手続きを行い、かつ保育士証が各都道府県の知事から交付されて初めて保育士として働くことが認められるようになっています。学校を卒業後に初めて働くときはもちろん、転職をして新しい職場に採用される際にも保育士証の提示が必要となります。
保育士証を紛失した場合や、汚れたり破れたりした場合は、保育士証の再交付が必要となります。
まず日本保育協会の「登録事務処理センター」という機関から、『再交付手引き』のセットを取り寄せます。再交付手引きを取り寄せるためには、
・送信用封筒 1部
・返信用封筒角形2号 1部
・切手
を準備します。送信用封筒には、登録事務処理センターの宛先「〒102-0083 東京都千代田区麹町1-6-2 アーバンネット麹町ビル6階 登録事務処理センター」を記入し、左側には赤ペンで「再交付手引き〇部(○=必要とする部数の数字)」と記入します。
また、返信用の封筒は送信用封筒の中に入れます。
引用:登録事務処理センター『保育士の登録』

必要な金額の切手を貼り、自分の名前と住所を記入し、左側に赤ペンで「再交付手引き〇部」と記入しておきます。切手の金額は取り寄せる保育士登録の手引きの部数によって異なりますので注意が必要です(すべて2019年10月現在)。
1部:140円
2部:210円
3部:250円
急ぎで保育士登録の手引きが欲しい場合は、速達を利用しましょう。郵便番号を記入する枠の上、封筒の右上に赤い線をマーカーで引き、先ほどの切手代+260円分の切手を貼ると速達で返送されます。
 
再交付手引きが届いたら中を確認し、書類は記入例に従い氏名や住所を記入します。払込用紙が同封されていますので、1100円を払い込みます。この際、必ず同封の専用払込用紙を利用すること、窓口で手続きを進めるようにしてください。自分で用意した払込用紙やATMで手続きを行った場合では、万が一正常に処理されなかったとしても、登録事務処理センターは補償してくれません。窓口で払い込みをすると、『振替払込請求兼受領証』と『振替払込受付証明書』を貰えるので、郵便局の日付が入っている受付印が押印されていることを確認して大切に保管しておいてください。
再交付手引きに同封されている『保育士証再交付申請書』に、郵便局で払込をした際に受け取った『振替払込受付証明書』をしっかりと糊付けします。登録事務処理センターの宛先を記入した封筒に上記の書類を入れ、必ず郵便局の窓口で簡易書留郵便にて発送します。発送時に郵便局で貰える『書留郵便物受領書』は、保育士証が手元に届くまで保管しておきましょう。
再交付の書類を郵送してから保育士証が届くまでは、不備がなくスムーズにいった場合でも約2ヵ月かかります。書類の記入漏れや不備があった場合には、それ以上の期間が必要になることもありますので、提出前にはしっかりと確認し、余裕を持って再交付手続きを行いましょう。
現時点では、本籍地を変更する場合や、結婚等で名前が変わった場合にも、書き換え交付申請手続きが必要です。なお、結婚に伴う氏名変更については、今後申請の必要がなくなる可能性があります。政府の「女性活躍のための重点方針2016」でさまざまな証明書への旧姓併記が進められているからです。

保育士として働くためには保育士証が必須です。保育士への復職を検討されている方は、まず手元に保育士証があるか、ぜひご確認ください。また、保育士証の再交付には、必要な書類を揃えたり、郵便局へ行ったりするだけでなく、書類の提出から発行まで最短でも2ヵ月ほどかかることになります。保育士証を紛失した場合は、なるべく早めに再交付手続きを行うようにしましょう。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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