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2019.12.20

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『お誕生日カード』保育園が園児に贈るメッセージの書き方と例

園児のみんなに贈る『お誕生日メッセージ』〜書き方のコツと例文〜

保育園のイベントの中でも、園児さんのお誕生日イベントはとても大切。子どもたちの思い出に残るような、そして大きくなったときに、改めて喜んでもらえるような、そんな素敵なお誕生日カードを贈りたいところです。今回は、お誕生日のメッセージカードに書く内容例やカードのデザイン案についてご紹介します。

「なかなかお祝いの気持ちを文字にできない」「毎回同じメッセージなってしまいがち」…そんな保育士さんもいらっしゃるかもしれませんね。ここでは「おめでとう!」の言葉に添えて、書くと喜ばれる内容について考えてきましょう!
難しく考える必要はありません。日頃からその園児さんに接している保育士さんだからこそ、その子の個性や特長についてオンリーワンのメッセージを書くことができるのです。近くで見ている保育士さんにしかわからないような最近になってできるようになったこと、夢中になって頑張っていることをメッセージにしてみましょう。今はまだ内容を理解できなくても、例えば小学生になったときに保育士のあなたから手渡された成長記録を見返す姿を想像してください。また、お誕生日カードを成長記録として見るのは保護者の方も同じ。保育園での具体的なエピソードを添えるととても喜ばれます。今の園児さんに伝えるのではなく、成長した未来の園児さんや保護者さんに向けたメッセージを心がければ、きっとそのお誕生日カードは価値あるものになります。
園児さんができるようになったことを書くときに合わせて、その成長とがんばりをホメてあげましょう。これも難しく考える必要はありません。いつも保育の現場で園児さんに声がけしている感じで大丈夫。「つかまり立ちができるようになりました。がんばったね!すごい!」というようなイメージです。他にも塗り絵や工作が上手になったと感じたら「虹のぬり絵がじょうずだったね!ずっとおすわりして、ていねいにかけました!」と夢中でクレヨンを動かしている姿が見えるようなひとことがあれば、ぐっと良くなりますね。
保育士の先生からの「大好き!」という言葉はやはり嬉しいもの。先生は自分のことをしっかりと見ていてくれる存在だと感じることで、子どもたちは安心して保育園生活を送ることができます。また、大切なお子さんを預けている保護者さんにとっても、いい保育をしてもらっている、愛情をもって接してもらっているという安心感にもつながります。
一方でお誕生日カードに書くメッセージの注意点としては、他のお子さんとは絶対に比較しないようにしましょう。「〇〇ちゃんより」「〇〇クラスより」などは当然ですが、「クラスで1番」といった言葉選びもNGです。園児さん一人ひとりの個性を比較すべきではありませんし、保護者さんはもちろん、園内の保育士さん同士のコミュニケーションにも悪影響となります。ネガティブよりもポジティブ。ぜひ覚えておいてください。
園児さんたちに喜んでもらうには、お誕生日カードのデザインも大切です。せっかくですから、園児さんが好きなものや喜んでくれるものを作ってあげたいところですね。ここでは、お誕生日メッセージカードのデザイン案を3つ紹介しましょう。
二つ折りのカードを開くと人気のキャラクターや好きな動物が飛び出るように作りましょう。きっともらった園児さんは大喜びするはずです。メッセージの内容は飛び出す部分やキャラクターなどに被らない部分に書けばOKです。
首から下げるメダル型のお誕生日メッセージカードは、特別感がある人気のデザインです。厚紙に金色の折り紙を貼り付けてメダルを作ってみましょう。お誕生日を迎える園児さんが好きな色のリボンをつけて、メッセージは裏面に書いてあげればOKです。
もっともシンプルなカードです。色画用紙などを張り合わせて作る見開き型のお誕生日メッセージカードであれば簡単に作れますし、メッセージをたくさん書くことができます。園児さんの写真だけでなく、手形・足形を添えると記念にもなりますし、保護者の方にもきっと喜ばれます。

しっかり保育に取り組みたいなら

最後に、メッセージカードの例文を年齢別にご紹介します。
乳幼児期の園児に向けたメッセージカードには、イラストを入れる、仕掛けのあるカードを作るなど、目で見て楽しめるものがおススメです。
例文「○○くん、おたんじょうびおめでとう!△△あそびがだいすきな○○くん。せんせいもいっしょにあそぶのがたのしいよ!これからもすてきなえがおでみんなをげんきにしてね!○○くんだいすきだよ!」
内容を少しずつ理解できるようになる年齢なので、文章量を増やしつつ、わかりやすい言葉でメッセージを書きます。
例文「おたんじょうび、おめでとう!おそとあそびがだいすきな○○ちゃん、いつもたのしいあそびをおともだちやせんせいにおしえてくれてありがとう!○○ちゃんはとくに△△がだいすきだよね。これからもたくさんあそんで、おおきくなってね。」
3~4歳児の場合は、お友だちと過ごす時間が多くなるため、先生は自分のことを見ていないんじゃないかと不安に感じる園児もいます。しっかりと見ているということや愛情を伝え、安心感を持たせてあげることが大切です。また、メッセージの内容自体も楽しみになるので、ボリュームのあるメッセージを贈りましょう。
例文「○○ちゃん、おたんじょうびおめでとう!やさしい○○ちゃんは、くらすのおともだちがないたり、こまっていたら、いつもたすけてくれるよね。せんせいは、そんな○○ちゃんがだいすきです。○○ちゃんのやさしいところはとってもすてきで、せんせいはいつもみています!そのやさしいきもちをわすれずに、これからもおともだちとなかよく、たくさんあそんでね!」
子ども自身が読んで理解できるように、全てひらがなでメッセージを書きます。(園によってはカタカナを織り交ぜる場合もありますので、先輩保育士さんに確認しましょう。)
また、就学前の5歳児のメッセージには、小学校に向けた内容を入れるのもおススメです。
「卒園しても忘れないよ」というメッセージを贈ることで、先生に覚えていてもらえるという安心感が伝わります。
例文「おたんじょうびおめでとう!ひとりぼっちのおともだちがいたら、いっしょにあそぼう!とさそうことができる、とってもやさしい○○くん。おともだちだけじゃなく、せんせいがこまっているときにも、たすけてくれてありがとう!それに、ずっとがんばっていた△△もできるようになって、どんどんできることがふえているね。すごい!しょうがっこうにいっても、○○くんのやさしいところ、ずっとわすれないからね。だいすきだよ!」

いかがでしたか? あなたが子どもたちのお誕生日を心から祝う気持ちは必ず伝わります。日頃から近くにいる保育士さんだからこそ分かる、子どもたちの得意なことやがんばりを褒める言葉を、ぜひメッセージカードで伝えてくださいね。

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■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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