2020.01.15
転職コラム
認定こども園勤務に必要な幼稚園教諭免許
保育士さんの中には、認定こども園に興味を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、認定こども園で働くためには、保育士資格だけでなく、幼稚園教諭の免許も必要となってきます。今回は、認定こども園で働く(もしくは働く予定の)保育士さんに、幼稚園教諭免許の内容や更新期限・方法についてご説明します。
認定こども園での勤務に必要な幼稚園教諭免許
幼稚園教諭免許は、文部科学省管轄の教員免許で、主に幼稚園で働くために必要です。一方、保育士資格は、厚生労働省管轄の国家資格で、主に保育園で働くために必要となるものです。認定こども園は、幼稚園と保育園の2つの機能が合わさった施設ですので、認定こども園で働くためには、保育士資格だけでなく、幼稚園教諭免許も必要となります。ご存知のとおり、幼保連携型認定こども園においては、2020年3月31日までは経過措置期間としていずれかの資格のみで働くことができますが、措置期間のうちに、もうひとつの資格を取得する必要があります。
認定こども園とは?
認定こども園とは「幼児期の学校教育を行う・子どもたちの保育を行う・必要に応じて子育て支援事業を行う」目的で設置された子育て支援施設になります。都道府県から認可を受けている施設で、幼稚園と保育園両方の機能を兼ね備えています。認定こども園の設置により、待機児童問題の解消につながるとも言われています。近年では、認定こども園の施設数の増加にともなって、求人数も増えています。
幼稚園教諭免許の更新制度について
保育士資格にはありませんが、幼稚園教諭免許には更新制度があります。文部科学省によると幼稚園教諭免許の更新の目的は、以下のとおりです。
・その時々で求められる教員として必要な資質能力を保持すること
・定期的に最新の知識技能を身に付けること
・教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ること
万が一免許の更新を忘れて期限が切れてしまった場合、一定期間経過後、免許が失効してしまいます。認定こども園で働くのであれば、幼稚園教諭免許の更新制度について理解して、しっかりと管理しておかなければなりません
・その時々で求められる教員として必要な資質能力を保持すること
・定期的に最新の知識技能を身に付けること
・教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ること
万が一免許の更新を忘れて期限が切れてしまった場合、一定期間経過後、免許が失効してしまいます。認定こども園で働くのであれば、幼稚園教諭免許の更新制度について理解して、しっかりと管理しておかなければなりません
幼稚園教諭免許の有効期限
幼稚園教諭免許の有効期限は、10年間となっています。現在は有効期限が設けられていますが、教育職員免許法改正以前の免許には有効期限はありません。そのため、幼稚園教諭免許を含む教員免許は以下の2通りに分けられます。
・新免許状:2009年4月1日以降に初めて授与された免許状
・旧免許状:2009年3月31日以前に初めて授与された免許状
旧免許状の場合、更新後も旧免許状として授与されます。そのため、有効期限は免許状には付されず、生年月日によって最初の修了確認期限が設定されます。
・新免許状:2009年4月1日以降に初めて授与された免許状
・旧免許状:2009年3月31日以前に初めて授与された免許状
旧免許状の場合、更新後も旧免許状として授与されます。そのため、有効期限は免許状には付されず、生年月日によって最初の修了確認期限が設定されます。
幼稚園教諭免許の更新方法とは
まず、定められた更新期間内に所定の更新講習を受講します。新免許状・旧免許状いずれの場合でも、有効期限満了日の2年2ヵ月前からの2年間で、30時間以上の免許更新講習を受講する必要があります。講習は基本的に予約制で、講習日程や種類などを自分で探して受講することになります。受講が完了したら、免許管理者である都道府県教育委員会に申請します。申請受理後、更新された免許状が手元に届くというのが免許更新の一連の流れです。
免許更新講習の開講場所
講習は、文部科学大臣の認定を受けた以下のような機関で開講されています。
・ 大学・大学共同利用機関
・指定教員養成機関
・都道府県・政令指定都市・中核市教育委員会
・文部科学大臣が指定する法人 など
・ 大学・大学共同利用機関
・指定教員養成機関
・都道府県・政令指定都市・中核市教育委員会
・文部科学大臣が指定する法人 など
免許更新講習の開催日時
講習は、土日や、夏休み・冬休みなどの長期休暇中に開講されることが多いようです。なかなか時間が取れなかったり、開催地が遠かったりする場合は、通信教育やオンラインでの受講も可能です。
免許更新講習の費用
更新に関して、免許更新講習の申し込み手続きや費用は、すべて自己負担となります。費用は、実施内容や機関によって異なりますが、3万円程必要であると考えておきましょう。
ホームページなどであらかじめ確認しておくことをおすすめします。ちなみに、幼稚園教諭免許の更新に関しては、勤め先である幼稚園や認定こども園、免許の管轄である文部科学省が管理してくれるわけではありません。自己管理をしなければならないため大変ですが、認定こども園で働くうえでは必須の免許です。認定こども園の需要が高まる中で、ご自身の幼稚園教諭免許についても、きちんと把握しておきましょう。
ホームページなどであらかじめ確認しておくことをおすすめします。ちなみに、幼稚園教諭免許の更新に関しては、勤め先である幼稚園や認定こども園、免許の管轄である文部科学省が管理してくれるわけではありません。自己管理をしなければならないため大変ですが、認定こども園で働くうえでは必須の免許です。認定こども園の需要が高まる中で、ご自身の幼稚園教諭免許についても、きちんと把握しておきましょう。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。