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2020.01.29

転職コラム

転職を希望する保育士さん必見!保育園の求人票の見かた・読み方

転職を希望する保育士さん必見!保育園の求人票の読み方

保育士さんの転職理由には、キャリアアップや待遇の改善など、人それぞれ理由があると思います。なかには「しばらく働いていなかったけれど、プライベートが落ち着いたので、保育士に復帰しよう」という方もいらっしゃるかもしれません。転職を考えるとき、勤務先の情報を知るにあたって最初に見るのは『求人票』ですよね。ここでは求人票で、特に注意して確認しておく点をご紹介します。

求人票とは、雇用主である園側が求職活動中の人に向けて開示する給与や労働時間などの労働条件を記したものです。『募集要項』や『採用情報』と呼ばれることも多いです。保育士募集の求人票は、保育士専門求人サイトやハローワーク内の求人データベース上で確認できます。たまに、保育園の外周に直接張り紙がされていることもあります。保育士の求人票には、基本的には以下の内容が記載されています。
・施設形態(認可保育園かどうか)
・職種(保育士、保育補助など)
・応募資格
・仕事内容
・雇用形態
・給与
・勤務時間
・勤務地(施設名)
・休日
・諸手当 など
求人票でしっかり確認しておきたいのが『給与』『手当』『休日』の3項目です。入職後に思っていた条件と違う、ということにならないように、それぞれの見方と確認項目について順に解説していきましょう。
求人表で最も目にしてしまうのが給与です。しかし給与欄に記載のある金額がそのまま収入になるわけではありません。
給与について確認する前に『額面』と『手取り』についておさらいしておきましょう。『額面』は雇用主から保育士さんに支払われる金額の総額のことを言います。実際に手元に残る『手取り』は、額面から社会保険料などを差し引いた金額のことです。社会保険料は額面の約20%に相当します。求人票に記載されている給与は基本的に『額面』となりますので、社会保険に加入すると、手取りはそこから約20%少なくなります。
複数の求人票を見ていると、募集元や求人サイト等によって、給与の記載方法が若干異なることにお気づきになるかもしれません。よくある表記は下記の2つです。
役職手当や残業手当、資格手当、交通費手当など、各種手当を含まない基本賃金のことです。ご自身の条件にあてはまる手当が付与される場合は、給与総額が増えることになります。
『基本給+当月に必ず支払われる手当』の金額として記載されます。求人票内に別途、手当に関する記載がある場合は基本給と同じ意味合いになります。たとえば以下のような2種類の求人票があるとします。
A.「月給27万円(月30時間のみなし残業を含む)」
B.「基本給25万円(時間外労働あり)」
給与欄だけ確認するとAの方が額面は高く見えます。しかしB園で発生する残業時間と残業手当額によってはB園の方が、給与総額が高くなる可能性もあります。
働いて得られる賃金は、給与欄だけでは判断ができません。給与と手当を両方確認してようやく収入の目安がつきます。手当は自信に該当するものがあるほど、給与アップに繋がります。保育園の求人票に見られる手当には下記のようなものがあります。
・役職手当
・資格手当
・職務手当
・住宅手当
・交通費手当
・残業手当
気になる求人を見つけたとき、求人票に上記手当てについての記載がない場合は、手当が付くのか固定給・月給に含まれるのか、あらかじめ確認をすることをお勧めします。また、住宅手当などは世帯主かどうかによって支給されるかどうかが決まる場合もありますので、一つひとつ確認しておくようにしましょう。
休日に関して注意すべきなのは、『完全週休2日制』と『週休2日制』の違いです。完全週休2日制とは、どの週でも必ず2日の休みが取れることを意味します。一般的には土日休みとなっている場合が多いですが、土曜日も開いている保育園もあるため、シフト制になるのか固定休みなのかは園ごとに確認が必要です。それに対して、週休2日制とは一ヵ月のうちに2日休める週が一週でもある状態を指します。この違いを知らないまま応募すると後々後悔することになります。実際に働いてみたら、なんだか休みが少ない!というようなミスマッチが起こらないよう、上記はきちんと理解しておく必要があります。

保育士さんが求人票で注意して確認すべき点をご紹介しました。就職後に気持ちよく働くためには、保育士さん自身が求人票を見て募集条件を正しく理解することが大事です。しかし気になる求人を見つけたにも関わらず、求人票に書いてあることが引っかかる…と悩んで応募しないのももったいない話。条件面で気になるところがあれば、転職アドバイザーに遠慮なく相談しましょう! ぜひ、自分の希望にあったお仕事探し、がんばってくださいね。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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