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2020.04.08

転職コラム

「保育科を出たけど卒業後はずっと他の仕事」は選考のハンデ?

「保育科を出たけど卒業後はずっと他の仕事」は選考のハンデ?

「短大・大学で保育士免許を取得したけど、卒業後は事務や接客の仕事をしている」という方も多いようです。その中で「いまからでも、やっぱり保育士として働きたい」という方が少なくありません。でも「3年も別の仕事をしていたら評価が低いのでは…」「実習から5年も経つので不安…」という声があるのも事実です。

保育士の募集が増える中、「保育士免許は持っているけど実務未経験」という人も貴重な採用対象となっています。もちろん保育士経験者とまったく同じ扱いというわけにはいきませんが、「別の仕事の経験」もしっかり評価されるようになってきました。
正しい言葉遣い、コミュニケーション能力、お客様に対する笑顔などが評価されます。保護者の方への対応、職員間のやりとりに欠かせないスキルですから。
保育の現場でもPCを使う場面がどんどん増えています。だから事務職の経験があり、PCスキルの高い人は貴重な戦力。保育だよりの作成やExcelでの数字集計などに即役立ちます。
10科目の筆記試験+実技試験に挑戦して合格を果たす。「どうしても保育士になりたい」という熱意や努力も、高く評価される傾向にあります。
では迎え入れる園のほうは、皆さんのことを実際どうとらえているのか。いちばん気になるところを、いくつかの園に聞いてみました。一般企業での職歴はもちろん尊重しますが、保育士の実務については新卒さんと同様にイチから丁寧にお教えしますし、みんなでフォローします。シフトの決め方、有給休暇の取り方など、分からないことは遠慮なく聞いてほしいですね。
ピアノも弾けるに越したことはないですが、例えば0歳児担当などクラスによって弾く機会が少ない場合や、ウチのようにピアノを重視しない園もあります。だからピアノが苦手、長い間弾いていないという人でも大丈夫。もちろん練習すれば童謡など、すぐ弾けるようにもなりますから安心してください。例えば短大卒、一般企業で5年お勤めなら25歳ですね。新卒2年目の22歳の保育士を指導役にすると、お互い気を遣ったりするでしょうから、そのあたりも考慮します。
 
数年ぶりに会った短大時代の友だちが、楽しそうに保育の仕事の話をするのを聞いて、自分もやっぱり保育士になりたいと思いました。まずは派遣勤務から始めて、2020年4月、正社員として直接雇用してもらえることになりました。
5年前に比べて保育士の給与や待遇が良くなってきましたし、むしろ不動産業界よりも安定して長く働けると思い、もう一度目指すことにしました。新規オープンの保育園で、全員同じスタートだったのもありがたかったですね。
持病があったので一度は保育士を諦めました。でも体の調子が良くなるに連れ、夢を実現したいという気持ちがまた強くなってきたんです。30歳で未経験の私をあたたかく迎えてくれたのが嬉しかったです。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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