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2020.04.22

転職コラム

もう一度、正社員で保育士。50歳保育士は10年以上働ける!

もう一度、正社員で保育士に。50歳のあなたは、これから10年以上働ける!

現在、パートや派遣で保育士をされているみなさん。たとえば、お子さんが20歳になったタイミングなどで、もう一度、正社員として保育園で働いてみませんか。保育士の定年は60歳の園が多いのですが、最近は65歳までの雇用延長も増えています。つまり50歳なら、まだ10〜15年も働けるということになります。

現在、年間所得が103万円までは「被扶養者」とみなされ、所得税が課せられません。さらにご主人の収入から「配偶者控除」として38万円が差し引かれますので、この分の所得税7万6000円(年収331〜695万円/税率20%で計算)が浮きます。家計にとって合計110万6000円のプラスとなります。
もし、もう一度「月給20万円+賞与3.0ヵ月」の正社員で働くとすると年間所得は300万円。ここから所得税30万円(年収330万円以下/税率10%)を引かれて270万円。ただし社会保険もご主人の扶養から外れますので、健康保険15万3300円(保険料率10.22%を雇用主と折半)、厚生年金27万4500円(保険料率18.3%を雇用主と折半)、雇用保険9000円(労働者負担0.3%)が差し引かれます。これでも残り226万3200円。家計へのプラスは扶養内の約110万円から倍増します。
50歳から60歳まで10年勤務すれば、当然それに対する退職金が支給されます。さらに10年間、年金が「第3号被保険者(ご主人の保険扶養内)」から自分で支払う「厚生年金」に変わるので、将来の年金受給額も増えることになります。
もちろん、いまパートや派遣で働いている園で、そのまま正社員になれるに越したことはありません。でもそれが叶わない場合は、新たな園を探すことになります。そこで気をつけたいのが、無理なく働けて、望む収入を得られるかどうかです。
給与、勤務時間、休日、場所、園の規模(定員)…。まずはネットやハローワークの求人情報をしっかりチェックしましょう。その上で「20時までのシフトを含む勤務は厳しい」「土曜の出勤はちょっと無理」「できれば自転車で通いたい」など、希望の条件を満たす園に絞っていきまましょう。
何歳児さんの担当になるのか、外遊び(体力のいる仕事)は多いのか、同年代の保育士がいるか。60歳定年か、65歳まで雇用延長可能か。こうした情報は募集データに掲載されていない場合があります。もちろん面接時に質問することもできますが、できれば応募を決める前に電話などで確認することをお勧めします。雰囲気を見るだけなら、面接や見学の前に、園を外から見ておいってもいいかもしれません。周囲の環境やお迎えの様子などからも、どんな園かを知るきっかけになります。
慢性的な保育士不足が各園の共通課題となっているいま、求人情報の中にも「40代・50代が活躍中」「年齢不問」「ブランクOK」という文言をよく見かけるようになりました。また「自らの育児経験」やパートでの保育士経験であっても「長年の保育経験」として高く評価する園も増加。50代からでも保育士として働くチャンスは確実に広がっているのです。あとは保育士資格をお持ちのみなさんの「もう一度、正社員で」という想いが大切。ご家族ともしっかり相談しながら検討してみてはいかがでしょう。もちろん、ほいともにご連絡いただければ、希望条件に合った施設をご案内していきます。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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