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2020.06.03

転職成功物語

【実話『ほいとも』で保育士転職成功(4)】56歳、再び園長に挑戦

50代保育士さん、園長に再挑戦

『ほいとも』では専属のコーディネーターが転職・就職ご希望の方のお悩みに寄り添い、できる限り希望に近いお仕事をご紹介しています。原さん(仮名/56歳)からは、「園長の経験が1年しかないんですが、いまからでも再度、園長になれますか」というご相談でした。

これまで8つの勤務先で長年、保育士として活躍してきた原さん。途中15年ほどは家庭に入り、学童保育のお手伝いをしていたそうです。その後、保育園に復職し1年ほど園長を務めて退職。現在は非常勤で働いていますが、収入は園長時代の半分、社会保険の適用外になってしまいました。そこで「できればもう一度、園長を目指したい。同時に収入レベルも上げたい」と、『ほいとも』に求人情報についてのご相談をいただいたのです。
原さんのいちばんの心配は、園長の経験が1年しかないということでした。確かに園長経験が長い人と比較された場合、ハンデになることは間違いありません。さらに直近の職歴が非常勤というのも不利な材料です。しかし原さんの経歴を詳しく伺っていくと、8つの勤務先で園長以外にも貴重なキャリアをお持ちでした。例えば小児病棟保育士をしていて、医療知識や医師・看護師との協働経験をお持ちだったり、新しい園の立ち上げに携わり、開園時のトラブル対応や新人教育を担当していたり…。これは園長経験の短さを補って余りあるスキルであり、そんな原さんを園長として必要とするブランクOKの施設が必ずある。私たちはそう確信しました。
私たちのもとには数多くの求人・転職情報が寄せられ、中には園長募集の案件も少なくありません。私たちはまず原さんに、新規オープンの園に絞ることを提案しました。まだ人員構成が整っておらず、ベテラン保育士も少ない環境だから、きっと幅広い知識・経験を持つ園長が歓迎されると考えたからです。原さんにもご納得いただいた上で、次に取り掛かったのは「魅力的な職務経歴書」の作成でした。単に「小児病棟保育士を3年、○○保育園で4年…」と書くのではなく、それぞれの職場で具体的にどんな仕事をしたのか、どんな役割を果たしたのか、そしてどんな知識・スキルを得たのかを具体的に。さらにその職務経歴書を見た園側がどんな質問をしてくるかを想定し、模擬面接を繰り返しました。
園長のブランクがあった原さん。それが、現在では企業主導型保育園の園長としてご活躍中です。開業前の園長募集に3人の候補者がいたのですが、その中を勝ち抜いて見事に採用されたのです。園からは「こんなに幅広い経験をお持ちの方に来てもらえるとは思っていなかった。開園当初のトラブルにもテキパキ対応してもらって本当に助かった」と評価をいただきました。また原さんからも「収入も大幅に増えましたし、何よりまた新しい園の立ち上げに携われ、なんだか気持ちも若くなりました」と仰っていただいています。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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