2020.11.04
転職コラム
保育士の転職活動。退職してから?在職中から?
転職したいと思ったとき、在職中から次の仕事探しを始めるのか。それともいまの保育園を退職してからスタートするのか。確かに退職して自分の時間を持てるようになってから、じっくり転職活動をするという手もあります。でも保育士さんの転職エージェント『ほいとも』としては、在職中の転職活動→内定をもらう→いまの保育園を退職、というプロセスをオススメします。
転職活動中は無収入ですから
転職活動を始めてから次の仕事が決まるまで、どれくらいの期間を要するかは誰にもわかりません。いい保育園がなかなか見つからなかったり、見つかったとしてもいま募集をしていなかったり、面接がうまくいかなかったり…。不確定な要素ばかりです。例えば退職後に仕事探しを始めると、次が決まるまでは完全に無収入。失業保険をもらえるのも退職3ヵ月後からという中で、面接の交通費や新しいスーツ代を捻出するのはかなりキツいですよね。その点、在職中の転職活動なら金銭的な心配がいりません。なかなか次が決まらない場合は、いまの保育園での勤務を続ければいいのですから。
無職の期間が長くなると印象も下がります
さらに退職後なかなか次が決まらないとなると、その間は職歴上の「離職期間」になってしまいます。これが3ヵ月程度なら転職活動に必要な期間と見てくれますが、半年~1年になると転職する上で不利になることもあります。まず面接で「この間は何をしていたんですか?」と聞かれますから、納得してもらえる答えを用意しなければなりません。「ずっと転職活動をしてるんですが、なかなか決まらなくて…」と正直に答えると、転職先を選り好みしている人、あるいは面接に落ち続けている人と思われる可能性もあります。「しばらく充電期間として…」なんて答えると、疲れたら休む人と思われる場合も…。いずれにしても、あまりいい印象ではありません。これが在職中なら、たとえ転職に半年~1年かかっていても「離職期間はゼロ」ということになるのです。
在職中にうまく転職活動を進めるには…
確かに仕事を続けながらだと平日・日中の面接は難しいですね。でもいまは「在職中の転職活動」も当たり前の時代。事情を話せば転職先となる園側も、18時以降の面接、土曜面接、Web面接など、なんらかの方法を検討してくれることもあります。また面接スケジュールを上手に組んで、有給休暇を使って複数園の面接を受けるという手もあります。それでも仕事をしながら転職先を探して、履歴書を書いて、面接に出かける時間を作るのは難しいという人は、ぜひ『ほいとも』にご相談ください。希望条件に合う園探し、応募書類作成のアドバイス、面接の日程調整など、全面的にバックアップします。
タイミングも大事ですよ
一般的に保育園では10月・11月頃から在籍している保育士さんの意向調査を行って、次年度の人員計画、そのための採用活動を開始します。だから新年度がスタートする4月以降は、どうしても募集が少なくなってしまいます。「3月末に退職して、それから転職活動を始めよう」なんて思っていると、離職期間がかなり長くなるかもしれません。大切なのはタイミング。例えばこの時期なら、仕事を続けながら「来年4月勤務開始」の転職先を探し、内定が出たらいまの園に「3月末で退職」の意向を伝える…というスケジュールに最適のタイミングです。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。