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2021.07.12

ホンネ座談会

【保育士インタビューvol.10】私たちが『保育の現場』に戻ってきた理由

私たちが『保育の現場』に戻ってきた理由

加藤:みなさん、こんにちは! 今日はワークプロジェクトが運営する『こぐまの森保育園』の梅田園で勤務していただいている柴田さんと田中さんにお越しいただいています。お二人とも学校は保育系学部を卒業、新卒でそれぞれ100名規模の保育園・幼稚園に入職されています。その後、一般企業への転職を経験。そして今、再び保育の現場に戻ってこられています。いったいそこには何があったのでしょうか? まずは最初に、保育の仕事を目指した「きっかけ」からお話いただきましょう!

柴田先生:いちばんの理由は、私が通っていた幼稚園であこがれの先生に出会ったこと。今でも先生のお名前を覚えているのですが「先生のようになりたい!」という気持ちで大学への進路を決めました。
田中先生:私は親戚に自分よりも小さなこどもたちがたくさんいたんですね。親族が集まったときなんかに、その子たちと一緒に遊んだり、お世話をしているのが楽しかったのが原点でした。
柴田先生:一人ひとりの園児さんにしっかり関われますし、「もっとこうしてあげたい!」ということが、スグに実行できるのがいいところです。一方、距離が近いので、親御さんも保育士をよくみてらっしゃると感じます。でも、今のメンバーは同時期に働き出した保育士が多くて、みんながみんなをしっかりサポートする『チームワーク』が抜群!お母さんのご期待にもしっかりお応えできていると思います。
田中先生:本当に先生同士の仲がいいですよね。お互いの趣味とかどこに旅行行ったことがあるかとかまで知ってますし(笑)。私たちの園はワンフロアで決して広いとは言えませんが、先生の目が隅々まで行き届きます。担任している子どもでなくても、ぐずっていればすぐに抱っこします。子どもたちが穏やかに過ごしているのも、周りの保育士がイライラせず、つねにあたたかく接することができているからです。
 
田中先生:私は複数の保育園や幼稚園が参加している合同セミナーで就職活動していました。その中から5園ほど見学に行かせていただいて、定員160名の幼稚園で働くことにしました。大きな園ですので、教育体制や園児への接し方もしっかり決まっていましたね。
柴田先生:私も就職活動は主にセミナーでした。最終的に定員120名の保育園を選んだのですが、掃除や配膳までマニュアルがありました。ただ、それも今となっては貴重な体験だった、と。保育の基礎をキチンと身につけるという面では、最初にしっかり覚えられる環境は大事ですね。
 
田中先生:幼稚園で5年勤務しました。担任した園児の卒園も2回経験して、やり切った感があったんですね。もともと身体を動かすことが好きだったのと、当時ヨガのインストラクター資格も取得していたので「その道に進もう」と退職を決意しました。
柴田先生:就活では、一般企業と保育園で迷ったこともあって「とにかく3年頑張ってみよう!」と考えていました。結局、保育園で5年勤務したんですが、一般企業に就職した友人の話や20代のうちに保育以外の仕事を経験したくて営業事務に転職しました。
柴田先生:営業事務の仕事は充実していました。PCスキルや資格も身につけたし、社内でも頼りにされている実感もありました。でも、ふと自分にとっての「やりがい」ってなんだろう?と思ったことがあって。昨日までできなかったことができるようになった乳児さん…一歩ずつ成長する子どもたちとの日々がかけがえのないものだったと気づいたのです。
田中先生:インストラクターの仕事でも「笑顔」は大切です。でも、子どもたちと接していたときの「笑顔」は、心の底から溢れ出てくるものでした。演じるのではなく、私自身が自然体でいられる職場って、やっぱり子どもたちと一緒にいられる保育園や幼稚園だったんですね。
柴田先生:子どもにはもちろん、大人にも等しく思いやりを持って接することです。お迎えにいらっしゃるお母さんは仕事や育児で疲れてらっしゃるかもしれない。同僚の保育士さんは担任の園児さんの件で悩んでいる。そんなときに少しでも力になれる存在でありたいですね。ウチの園は梅田にも近いわりに下町風情がありますので、地域の方々に支えていただきながら、卒園児さんには「いい想い出」を作って欲しいと思います。実際に園行事への参加を卒園生さんにお声がけしたら、ほぼ全員参加いただいたときは、何よりも嬉しかったですね。
田中先生:私が大切にしているのは感謝の気持ちですね。一緒に働く保育士のみんなにも、お母さん・お父さんにも、そして子どもたちにも感謝です。本当に子どもたちから教わることも多いですから。あと、子どもたちには「自分のことを好き」でい続けて欲しいと思います。小学校から中学・高校、そして大学、社会人へと大きくなるにしたがって、いろいろなことが起こります。そのなかで、自己肯定感っていうんですか…そんな自分を信じて認めていけるような人生にしていってもらいたいですね。
■インタビュー・監修/加藤真理子
株式会社ワークプロジェクトで保育士さんの転職を支援するコンサルタント。自身も独学で保育士資格を取得しているため、保育士さんからのご信頼も厚く、保育士さんからご友人の転職についてのご相談を受けることも多数。

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