2022.01.19
転職コラム
転職成功は保育園求人の正しい理解から
慢性的に人手不足といわれる保育業界。求職者数より求人数のほうが多いわけですから、選択肢は豊富ですね。でも「ひとまず応募してみる」「とにかく多くの保育園に応募する」というのは失敗のもと。特に何度か転職経験があり「入ってみたらギャップが大きかった」「内定時に聞いていた条件・待遇と違った」「雰囲気が合わなかった」なんてことがあった方は、より慎重に選ぶべきですね。では、どんな基準で保育園を選べばいいのでしょうか?
まずは転職の動機を整理しましょう
転職を考えるということは、前の職場・いまの職場を辞めたいと思う何らかの問題や不満があるはずです。例えば、給与が低い、持ち帰り仕事が多すぎる、勤務中に休憩が取りにくい、通勤に1時間以上かかる、どうしても合わない先輩保育士がいる、自分とは保育方針が違う…。理由は人それぞれで、複数が絡み合っている場合もありますね。まずはそれらを整理して、問題を解決できる職場を探すことが基本です。ただし「持ち帰り仕事は一切ナシ」「人間関係が良好です」などの求人情報の謳い文句を鵜呑みにしてはいけません。持ち帰り仕事をなくすためにどんな取り組みをしているのか、そのぶん勤務中の負担が増えたりしていないか。人間関係がどんなふうに良好なのか、どんな園長さんで、どんな年齢層の先生がいるのか。保育園のHPやSNSなど、できるだけ多くの情報に目を通して確認しましょう。
希望条件に優先順位をつけましょう
いまよりも給与が高くて、家から近くて、残業が少なくて、小規模園で、園長先生がやさしくて、同年代の先生が多くて…。そんな希望がぜんぶ叶う園は、まずありません。数ある希望の中で自分はどれを大事にしたいのかを考え、「絶対に譲れない条件」「できれば叶えたい条件」「どちらでもいい条件」という優先順位をつけましょう。そうすれば「給与が増えるなら、業務量が多少増えても構わない」「いまより残業が減るなら、給与はそんなに気にしない」「通勤時間がちょっと長くなっても、小規模園がいい」というように希望がより明確になるはずです。例えば給与最優先なら、まず月給の高い園をピックアップ。その中から優先順位2位の小規模園という観点で絞り込んでいく…。応募すべき保育園がだんだん見えてきますね。
「譲れる部分」でもギャップは小さめに
「給与が最優先で、通勤時間はいとわない」。そう考えて収入が1.2倍になる保育園に転職しても、通勤時間が2倍になれば、これは働き始めてからが大変です。逆に「担任ナシで業務負担が減れば、給与は気にしない」なんていっていても、さすがに収入が3割も減れば生活できなくなってしまいますね。転職すると、ただでさえ働く環境や人間関係がガラリと変わります。それに加えて通勤時間が大幅に長くなったり、給与が極端に下がったりすると精神的・体力的・経済的な負担がますます大きくなりますね。絶対に譲れない最優先条件にこだわることは必要ですが、その他の部分でも現職とのギャップが小さい園を選ぶことをオススメします。
「まず『ほいとも』に相談」という手もあります
私たち『ほいとも』は、正規職員、パート保育士、フリー保育士など常時4000件以上の求人情報を取り揃えています。しかも求人依頼のあった園を必ず直接訪問して園長・担当者・職員などから話を聞き、職場環境や雰囲気をしっかり把握しています。前職・現職にどんな不満があるか、次はどんな園がいいか。詳しく聞かせてもらえれば、希望に沿う園の求人をピックアップ。「人間関係はどう?」「本当のところ残業は?」といった質問にもしっかり答えます。さらに「実際に園を見てみたい」という人には、職場見学の日程調整もお手伝い。働きながら転職活動をするのは時間的にも体力的にも大変ですね。その負担を減らし、納得のいく転職を全力でサポートします。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。