2022.02.10
転職コラム
退職願と退職届。書き方見本でかんたん解説〜保育士編
転職をお考えの保育士さんからご質問いただく中で多いのが「退職願について」です。そもそも退職願と退職届は違うの? やっぱり手書き? パソコンでもOK? 縦書き、それとも横書き? どんな封筒に入れればいいの? 郵送してもいいの? 退職願や退職届を書き慣れている保育士さんは少ないですし、初めて書くという保育士さんにとってはなおさら分からないことだらけですね。そこで今回は「見本」を用意して、正しい書き方を詳しく解説します。
保育士さんが退職願・退職届を書く前に知っておくこと
退職願・退職届を書くために用意するもの
(2)黒のボールペン。正式書類ですから消せるタイプのペンは不可です。
(3)ハンコ。認印ではなく、印鑑がベストです。
(4)白色で無地の封筒。「白封筒」「二重封筒」と呼ばれる、中身が透けないタイプ。退職願がB5なら「長形4号」、A4なら「長形3号」を用意しましょう。それぞれ三つ折りで入れるのにちょうどいい大きさです。
保育士さんの退職願・退職届の書き方ポイント
まず「退職願」から。白い紙に縦書き・手書きが基本です。
(A)一行目の見出しは中央に「退職願」と書きます。
(B)二行目は一番下に「私事」または「私儀」と書きます。
(C)どんな理由でも「一身上の都合」で構いません。
(D)退職希望の日付を漢数字で書きます。西暦・元号はどちらでもOK。ただ園によっては「最終出社日=退職日」というケースもありますし、月末や給与の締め日に決められていることもあります。これも事前に確認が必要です。
(E)退職を願い出る書類ですから「退職いたしたくここにお願い申し上げます」が定型。
(F)退職願を提出する日付です。ここも漢数字で。
(G)所属と氏名。法人などで「保育課」などの部署がある場合は、その正式名称を。
(H)氏名の下に押印します。
(I)会社や法人の場合は正式名称と、代表者名をフルネームで書きます。
次に「退職届」。退職願と共通する部分の解説は省略します。
(A)一行目の中央に「退職届」と書きます。
(B)すでに決定している退職日です。これも園により「最終出社日=退職日」であったり、最終出社の後、残っている有給休暇を消化する場合は最後の有給の日になったりします。退職交渉の中でしっかり確認しましょう。
(C)「退職させていただきます」と書きがちですが、「退職いたします」が定型。
(D)退職届を提出する日付です。
退職願・退職届を入れる封筒の書き方
(表面)中央やや上寄りに「退職届」「退職願」と書きます。
(裏面)左下に所属とフルネームを書きます。
退職交渉で園の退職日が決まった段階で「退職届」を提出。法律上は提出後、2週間で退職が成立します。ただ、中には退職届の受け取りを拒否して引き留めようとする園もあるようです。そこまで揉めるケースは少ないと思いますが、どうしても受け取ってもらえない場合は「内容証明郵便」で送るという方法があります。辞めたいという話なら先輩保育士に、法律的なことなら労働基準監督署に相談することもできます。でも私たち『ほいとも』なら、円満な退職交渉の進め方、退職願・退職届の書き方や出し方、退職までの転職活動の進め方など、いろんなアドバイスができます。困ったときはぜひ一度、相談に来てくださいね。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。