2023.05.10
転職コラム
保育士の「子連れ勤務」、門戸は狭いけどチャンスはあります!
「保育所に落ちたので働きに出られない」「両親のサポートがないので仕事と家事・育児との両立は無理」「子どもさえ預けられたら職場復帰できるのに」…。様々な理由で「子連れ勤務」を希望する人が増えています。確かに自分が働く保育園に自分の子どもを預けられたら、これほど楽なことはありませんね。ただし、その受け皿はかなり小さく、ハードルも高いのが現状。でもまったく可能性がないワケでもないのです。
子連れ勤務の厳しい現状は理解しておきましょう
まず大前提として、その保育園が「子連れ勤務」を許可していないと預けることができません。さらに許可している園でも定員に空きがないと入れてもらえませんし、年度がわりなどのタイミングで園児が増えると、子連れを打ち切られることもあります。また対象年齢を「6ヵ月〜5歳」と限定しているケースが多く、6ヵ月未満の乳児はほぼ預かってもらえません。
認可保育所では子連れを許可しているとしても、希望者はまず市役所への申請が必要です。申請を必要としない認可外・企業主導型・インターナショナルスクール・託児所などでは、認可保育所に比べて子連れを認めている園が多いものの、こちらも基本的には定員に空きがないとダメ。運良く受け入れてもらえたとしても、母子同園を不可としているケースが多く、姉妹園に子どもを送っていってから出勤、となってしまいます。
とにかく門戸が狭く、「子連れ出勤OK」をウリにした募集があっても、そこには、つねに希望者が集中。「定員の数倍の保育士が殺到!」と地方の新聞などでニュースになることもあったようです。
認可保育所では子連れを許可しているとしても、希望者はまず市役所への申請が必要です。申請を必要としない認可外・企業主導型・インターナショナルスクール・託児所などでは、認可保育所に比べて子連れを認めている園が多いものの、こちらも基本的には定員に空きがないとダメ。運良く受け入れてもらえたとしても、母子同園を不可としているケースが多く、姉妹園に子どもを送っていってから出勤、となってしまいます。
とにかく門戸が狭く、「子連れ出勤OK」をウリにした募集があっても、そこには、つねに希望者が集中。「定員の数倍の保育士が殺到!」と地方の新聞などでニュースになることもあったようです。
でも「子連れ勤務」の可能性はゼロではありません!
これはレアなケースですが、子連れ勤務の規定がない認可園でも定員割れしている場合、市役所への申請が通れば、受け入れてもらえることがあるようです。まずは通勤範囲の園の定員の埋まり具合をチェックしてみるといいかもしれません。また、2019年には国が自治体向けの地域少子化対策重点推進交付金の中で、「子連れ出勤」を重点課題として新たに設定しました。これは保育園の話ではなく一般企業が対象ですが、社内に託児所などを設けて子連れを可能とした場合、補助率を引き上げるという施策です。
こうした機運の中、少しずつではありますが、子連れを認める保育園が増えてきているのは事実。ちなみに『ほいとも』では常時約6000件の保育士求人を掲載していますが、「子連れ勤務」で検索すると30〜40件ほどが上がってくるようになりました。自分の住む地域にそういう園がないか、こまめに地道にチェックし続けると、チャンスに出会えるかもしれませんよ。
こうした機運の中、少しずつではありますが、子連れを認める保育園が増えてきているのは事実。ちなみに『ほいとも』では常時約6000件の保育士求人を掲載していますが、「子連れ勤務」で検索すると30〜40件ほどが上がってくるようになりました。自分の住む地域にそういう園がないか、こまめに地道にチェックし続けると、チャンスに出会えるかもしれませんよ。
メリットも多いけど、デメリットもあります
子連れ勤務には「送り迎えの負担がない」の他、「保育料が安くなる場合がある(自治体によっては給食費以外は無料というケースも)」「ずっと子どもと一緒にいられる」など、様々なメリットがありますね。
でも、決していいことばかりではありません。実際に子連れ勤務している保育士さんからは、「自分の子どもが気になって仕事に集中できない」「自分の子どもがぐずったりすると、他の先生や職員さんに気を遣わせてしまう」「ラッシュ時に電車・バスにベビーカーで乗車すると、白い目で見られる」といった声も聞こえてきます。
そんなデメリットも理解した上で、「やっぱり子連れ勤務をしたい」という人は、ぜひ『ほいとも』に相談してください。確かに子連れOKの募集はまだまだ多いとはいえません。正規職員だけが対象で、パート保育士には認められていないこともあります。そんな中でも専任のキャリアアドバイザーが、できる限りお仕事探しをサポートし、よりよい働き方を一緒に考えていきます。
でも、決していいことばかりではありません。実際に子連れ勤務している保育士さんからは、「自分の子どもが気になって仕事に集中できない」「自分の子どもがぐずったりすると、他の先生や職員さんに気を遣わせてしまう」「ラッシュ時に電車・バスにベビーカーで乗車すると、白い目で見られる」といった声も聞こえてきます。
そんなデメリットも理解した上で、「やっぱり子連れ勤務をしたい」という人は、ぜひ『ほいとも』に相談してください。確かに子連れOKの募集はまだまだ多いとはいえません。正規職員だけが対象で、パート保育士には認められていないこともあります。そんな中でも専任のキャリアアドバイザーが、できる限りお仕事探しをサポートし、よりよい働き方を一緒に考えていきます。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。