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2023.06.14

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保育園への妊娠の報告。いつ誰に報告すればいいの?

保育園への妊娠の報告、誰にどのタイミングですればいいの?

妊娠していることが分かったら、予定日のどのくらい前まで働くか、育休をいつ取るかなど、いろいろ考えなきゃいけないことが出てきます。と、その前にまずは働いている保育園に報告しないといけませんね。でも「どのタイミングで伝えればいいのか」「誰に話せばいいのか」、特に第一子の場合は分からなくて当たり前。そこで『ほいとも』からのアドバイスです!

働いている園への報告は「安定期に入ってから」と考える人も多いようですが、できるだけ早期のほうがいいと思います。保育士は体を使うことが多く、体力面での負担も大きい仕事です。子どもの行動は予想しにくく、不意な動きでお腹に衝撃を受けるようなことがないとも限りません。また妊娠初期でも急につわりが来ることもあります。早めに報告しておけば園としても、そのあたりを考慮してくれるはずです。順番としては、まずは主任や園長へ報告です。その際、どのくらい業務負担を軽減してもらえるか、勤務体制をどうするかなども相談しましょう。出産・母親経験のある上長なら、きっと親身になって話を聞いてくれるはずです。そして「こんなことに気をつけてね」といったアドバイスをくれたりするかもしれません。
妊娠中、安心して仕事をするためには回りの協力が不可欠です。園長や主任と相談の上でですが、次は複数担任の先生、職員さんなどにも早めに伝えましょう。妊娠を知らせないまま、つわりや立ちくらみを起こすと、余計な心配や迷惑をかけることにもなりますから。主任・園長を交え、「外遊びはみんなでカバーしましょう」「お掃除は○○先生がフォローしてあげて」といった話をしてもらえるとスムーズですね。もちろん妊婦だからといって何でもやってもらえるわけではありません。できることは自分でやる。気を遣ってもらった場合、助けてもらった場合は、その都度、感謝とお礼を伝えることも忘れずに、です。
保護者に伝えるのは園の許可をもらった上で、安定期に入ってからで大丈夫です。ただし仲がいいからといって、特定の保護者だけに早めにこっそり伝えるのはNG。歪んだ噂が立って、「○月から担任の先生がいなくなるらしい」といった不安が広がったりしますので、要注意です。注意といえば体調管理に加えて、感染症にも気をつけないといけません。特に乳児クラスを持っている場合、園児からうつるケースもありますので、手洗い・うがいを入念に行いましょう。
もちろん体調や家庭の事情によりますが、今後についても少しずつ考えないといけません。最近は「出産を機に退職」という人は少ないようですが、例えば予定日のどのくらい前まで働くのか。産休明けスグ働くのか、しっかり育休を取るのか。育休明けは正職員として復帰するのか、パートや時短勤務にするのか…。家族や園と相談しながら、これも早めに計画を立てたほうがいいと思います。
ちなみに産休(産前・産後休業制度)は、出産予定日の6週間前から産後8週間と定められていますが、園や病院と相談して「もう少し早めに休みに入る」「ギリギリまで働く」といったこともできます。育児休暇(育児休業制度)は基本、「子どもが1歳になる前日まで」の間で「申請した期間」取ることができ、さらに雇用保険に加入していれば、休業中に給料の67%(6カ月以降は50%)の給付金が出ます。ただしパートや契約社員では週の勤務日数・雇用契約期間などによって育休を取得できない可能性もありますので、事前確認が必要です。
とにかく安心して赤ちゃんを産み、育児とうまく両立しながら復職するには、早めの報告・相談・確認・計画がポイントです。もし「園にどうやって切り出せばいいのかわからない」「育休の仕組みをもっと詳しく知りたい」などの他、困り事・悩み事があれば何でも『ほいとも』に相談してくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

無理なく働く。無理なく転職。

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