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2023.08.02

転職コラム

「人間関係のいい保育園」って、どうやって見極めればいいの?

「人間関係のいい保育園」って、どうやって見極めればいいの?

職場の人間関係は、どんな業界でも永遠のテーマですね。ただ保育士では、これがつねに転職理由の上位にランクインしているので、より深刻な問題かもしれません。「同じクラスの担任と意見が合わない」「園長先生の当たりがキツい」「ベテラン先生に質問しにくい」…。職員間の連携が大事な職場だけに、一度こじれると仕事に支障が出ますし、ストレスも溜まります。転職するなら「人間関係のいい保育園」を選びたいですよね。

それは保育園という職場や、仕事柄に起因するところもあります。保育士はただ子どもたちを見ていればいいわけではありません。ケガをしないよう注意したり、熱がないかなど一人ひとりの健康面に気を配ったり、喧嘩や揉め事の仲裁に入ったり、つねに気を張って働いています。そこに保育日誌などの事務処理、保護者対応、イベントの準備などが加わり、業務量が多く慢性的に忙しい状態です。
そんな中で「ついつい指示や注意がキツくなる」→「カチンとくるなどの摩擦が起きる」→「質問や相談をしにくい雰囲気になる」→「連携やコミュニケーションがうまくいかなくなる」→「ますます先生同士の会話が減ってしまう」…。そんな負のループが生まれがちです。他にも、保育方針が合わない、若い世代が自分一人で孤立する、派閥ができていて輪に入りにくいといった理由で人間関係がこじれることもありますね。
もちろん、合わない職場で長く勤務し続ける必要はありませんが、せっかく就職した保育園ですから、まずは改善する努力をしてみるのも大切です。例えば、一人で抱え込まずに相談する。同じ悩みを持つ職場の同僚でも、家族や友人でも構いません。誰かに話すことで心の負担が軽くなることもあるはずです。同じクラスの先生との関係で困っている場合は主任や園長に相談です。クラス編成などを考慮してもらえるケースもありますから。
また自分自身のちょっとした気遣いで改善することもあります。何か質問をするときは「いま聞いても大丈夫ですか?」と前置きする。話はできるだけ簡潔にまとめ、時間を取らせない。教えてもらったり手伝ってもらったりしたときは感謝のことばを忘れない。そんな積み重ねで、相手の接し方も変わってきたりします。
でも人間同士、どうしてもそりが合わない、うまくかみ合わないということはありますね。努力しても改善しそうにない場合は、心や体に影響が出る前に環境を変える、つまり転職を考えたほうがいいかもしれません。
ただ応募して面接を受けるだけでは、なかなか実情は見えません。面接官も「ウチは人間関係が悪いんですよ」とは絶対にいいませんから。そこで大切なのが職場見学です。実際の保育現場を見て、暗い表情の保育士がいないか、先生同士の会話がギクシャクしていないか、子どもたちが笑顔で過ごしているかなどを、自分の目で確かめるのがいちばん。人間関係で悩んだことがあるあなたなら、短い時間でもピンとくることが多いはずです。
多くの職場を見学したいなら、転職エージェント(紹介会社や派遣会社)の利用がオススメです。エージェントは様々な園から求人依頼を受けていて、応募前の見学希望も担当の営業やキャリアアドバイザーがうまく調整してくれます。場合によっては先輩保育士と話す機会を作ってくれたりもします。きっと面接では聞けない「生の声」に触れられると思います。
私たち『ほいとも』も、そんな転職エージェントです。常時5000件以上の保育士求人を持ち、各園を直接訪問して保育方針、職場の風土、先生方の年齢層、そして園内での人間関係までしっかり把握しています。「職場の雰囲気はどんな感じ?」「派閥とかないの?」「離職率が高かったりしない?」といった質問にも、何事も包み隠すことなく正直に答えますよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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