SPECIAL

2023.09.06

転職コラム

保育士を辞めるvs続ける。保育士から異業種への転職は?

保育士から異業種への転職は「よくよく考えた上で」ですよ!

「保育士を辞めて、別の仕事に転職しようかな」なんて考えたこと、ありませんか? 私たち『ほいとも』も保育士専門の転職エージェントとして、日々たくさんの転職希望の保育士さんとお話しする機会がありますが、実際に「保育の仕事を続けるかどうか迷ってる」という保育士さんは少なくありません。もちろん転職は個人の自由ですから、保育士さんの気持ちを無理に止めることはありません。ただ「他の業界や他の職種への転職はよくよく考えた上で」と保育士のみなさんにはアドバイスしています。

保育士さんが転職を考える理由は大きく分けて2つあります。まずは、明確にやりたいことがある場合、もう一つは今の仕事や保育園に不満・悩みなどがある場合です。「いまは保育士をやっているけど、将来は自分で店をやりたいから、そろそろ飲食業界で経験を積みたい」「保育園の事務処理でPCを使う中で、そっちのスキルを専門的に磨きたくなった」などは目的が明確。そんな意欲の高い保育士さんには、その道に進むことをオススメします。一方で保育の仕事や勤務する園への不満や悩みが理由の場合。その不満や悩みは異業種への転職で解決するかどうかをよく考える必要があります。例えば「子どもたちと接するのが怖い」「保育園という職場が自分には合わない」といった悩みなら、別の仕事に就くほうがいいかもしれません。でも保育士の転職理由はいつも「人間関係」「残業が多い」「給与が低い」が上位に来ます。これは保育業界だけでなくどんな業界でも起こる問題ですから、保育士を辞めても解決するとは限りませんね。人間関係や残業・給与への不満、さらに「保育理念が合わない」といった悩みは、別の園に転職することで解消できる問題でもあります。保育士を辞めることを考えるより、人間関係が良好な園、自分がやりたい保育を実践できる園を探すことに力を注いだほうがいいかもしれません。もちろん、他の業界の職場が必ず人間関係がいいとも限りません。
一般企業に転職すれば、保育園では獲得できないビジネスマナーやビジネススキルが身につきます。業種・業界にもよりますが、社会や経済の知識が深まったり、いろんな人と接する機会が増えたりもするでしょう。また早番・遅番のない9〜18時の固定時間勤務、土曜・日曜の完全週休2日、夏季・年末年始の8〜10連休などを実現できるかもしれません。
逆に、まったく経験のない仕事を一から始めるとなると、それなりの苦労や努力は覚悟しないといけません。また保育士経験が一切評価されない仕事では、給与がいまより下がることもあります。一般企業には保育士さんのように処遇改善手当や保育士借上社宅制度といった国や自治体の補助がありませんので、想像以上に手取り額が減るかもしれません。異職種では未経験者という扱いになりますので。
もう一つ、保育士を辞めてまで選んだ仕事が、保育士以上に自分に合うとは限りません。実際に「事務に転職したけど、1日中机に向かって座っているデスクワークはキツい」「保育士の頃のようなヤリガイや充実感がない」「やっぱり子どもが好き」といった理由で保育士に復職する人も多いからです。転職活動に入る前に、こうしたメリット・デメリットについても保育士さんには慎重に考えていただきたいのです。
例えば多くの保育士から転職相談を受けたことのある主任や園長先生、別の仕事を経験したことがあるという先輩保育士、一般企業に就職した学生時代の友だち、保育士から異業種へ転職したかつての同僚…。もし身近にそんな人がいたら、一度相談してみてください。保育業界しか知らない自分以外の人の話を聞くと、視野が広がることもありますから。もし身近に頼れる人がいなければ、ぜひ私たち『ほいとも』に相談してください。保育士さんとお話しさせていただくキャリアアドバイザーは、これまで多くの保育士転職に関わってきただけでなく、自身が会社員として働いていますので一般企業の仕事や就業環境についての知識も持ち合わせています。保育園の運営元として、保育士資格を持つスタッフもいますので、フラットな目線で相談に乗り、保育士さんの気持ちに寄り添うアドバイスを行います。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

辞める・辞めないの相談も!

Search

Monthly Archive

一覧ページへ