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2024.01.31

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保育園で進むICT化。そのメリットとデメリットとは?

保育園で進むICT化。そのメリットとデメリットとは?

ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)の略。デシタル化、システム化といったほうが分かりやすいかもしれませんね。要は業務にインターネットなどのIT技術を活用することです。ただ、すでに導入している園で「便利!」と評価されている一方、未導入の園からは「難しそう」「詳しい人がいないから」といった声も聞こえてきます。

保育現場のICT化率については様々な調査が行われていますが、全国平均で概ね40%ほどだといわれています。一部利用を含めると実態はもう少し高いかもしれません。数年前に比べてICTはかなり一般的になり、今後も普及が進んでいくのは間違いありません。例えば、保育日誌を手書きからパソコン入力に切り替えたり、保護者からのお休みの連絡を電話からLINEに変更したり、園内掲示をやめて遠足や運動会の写真をHP上の掲示板で公開したり、世帯所得によって異なる保育料を自動計算したり…。これらもICT化の一種です。みなさんの職場でもきっと、一つ・二つは思い当たるはずです。面白いのは大都市圏ほど普及しているかと思いきや、実は地方のほうが運用が進んでいるとの報告があることです。交通の便や人口に関係なくネット環境さえ整っていればいいので、ICT化に地方格差はありません。むしろ地方都市のほうが、身軽で導入しやすいのかもしれませんね。
保育園にとってICT化の最大のメリットは業務の軽減や効率化、そこから生まれる職場環境の改善です。書類の作成は「手書きよりもパソコン入力のほうが圧倒的に早い」。指導要録などをWEB上で管理すると「保管場所も要らないし、振り返りがすぐできる」。出欠の連絡をLINEで行えば「忙しい朝にいちいち電話に出なくて済む」「情報共有のし忘れ、記録もれの心配がない」。そんな意見がほとんどです。そして書類仕事にかかる時間が短くなったり、気にしなければならない事案が減ったりすると、「保育に集中できる」「残業や持ち帰り仕事が激減した」という結果に。保育士が快適に働ける環境を整えることで、「安定した運営ができるようになった」という園長の声もあります。
以前は「ICTシステム導入にはお金がかかる」という園も少なくありませんでしたが、最近は国からの補助金も手厚くなり、金銭面の問題はかなり解決されています。いまは「難しそう」「職員が不慣れ」「その方面に詳しい人・強い人がいない」といったところが、いちばんの理由になっているようです。ICT化を積極的に進める大手や大規模園では、専任のシステム管理者、ICT支援員、ICT指導員などを置くこともありますが、小規模園ではそうもいきません。「先生方や事務員さんの負担を増やせない」「タブレット操作に抵抗を感じるベテランが多い」「保護者のみなさんも抵抗があるようで」…といった園がまだ多いのも事実です。ただし導入に前向きな園は着実に増えています。最近は新卒者が就職先を選ぶ際、業務がICT化されているかも重要なポイントになっていて、面接などでも「どこまでICT化しているか」といった質問が多いようです。人員確保のためには難しいとか、慣れないとかいっていられない。そんな覚悟でチャレンジする園が急増しています。
保育士専門の転職サイト『ほいとも』は、毎日たくさんの転職希望者とお話ししています。中には「パソコンは苦手」「自分はずっと手書きでやってきたから」「保護者との接点が減りそう」という保育士さんもいらっしゃいます。でも保育現場のICT化は確実に進んでいて、もう避けては通れない状況。「アナログな保育園」だけに絞ってしまうと、転職の可能性を狭めてしまいます。大事なのは「チャレンジしてみよう」という気持ちです。保育園側も「パソコンに不慣れだから不採用にすることはない」「変化に順応しようという気持ちさえあればいい」という意見が大半。日頃、ネットで買い物をしたり、○○payでお支払いしている方なら大丈夫。転職後、本気でやればすぐに慣れます。やってみたら「思ってたより簡単だった」「想像以上に便利で効率的!」と報告してくれる人もいますから。それでも不安という人は、ぜひ一度『ほいとも』に相談してみてください。ICT化が進んでいる園での仕事を詳しく説明したり、不安な気持ちを受け入れてくれる園や指導・教育に力を入れている園を紹介したり、全力でフォロー&サポートします。

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