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2024.04.17

転職コラム

保育士さんの転職。「保育園のクチコミ情報」に惑わされないように!

保育士さんの転職。「保育園のクチコミ情報」に惑わされないように!

ネット上には様々なクチコミ情報や掲示板があり、グルメサイトなどにも必ずレビューや評価が掲載されています。ネットでお店を探す際、何かを買う際には参考になることもありますね。転職に関しても会社の評判などのクチコミがあふれています。ただコチラはそのまま鵜呑みにすると危険。ネットの情報に惑わされず、「自分で確認すること」が大切です。

確かに「すごく働きやすい」「人間関係バツグン」といったポジティブなクチコミもあります。ただ割合としては「園長が上から目線」「面接で残業少なめって聞いたのにウソ」「横柄な保護者が多い」など、ネガディブな内容が多いようです。
それはクチコミの書き手が主に、その園を退職した保育士だからです。退職理由は人それぞれですが、園に何かしらの不満があったことは間違いありません。その不満を掲示板などにぶつけるケースが多いようです。逆にいま働いている園の魅力や良い点を、わざわざ「ネットでみんなに知らせてあげよう」という人は少ないのかもしれません。
また不平・不満のクチコミに対して「私もそうだった」と同調するのは簡単ですが、「いいえ、違います」「私はそうは思いません」と反論するのには勇気がいります。それもネガディブな内容が多くなる理由のひとつとされています。さらに一度書かれたものは削除しない限り、何年もネット上に残り続けますので、結果的にマイナスの情報が積み重なっていくのです。
例えば面接予定の園のクチコミをチェックして、良くない情報を見つけたとします。それで応募をやめてしまうのは、ちょっと安直すぎますね。面接を受けようと思ったくらいですから、きっとその園の何かがあなたの希望条件に合っていたはず。ぜひ面接や職場見学に出向いて、不安な点を確認してください。要はネット上の匿名の書き込みと、自分の目や耳で直接得た情報と、どちらを信じるかという話ですね。
また内定をもらった後でネガティブなクチコミを見て、入職を迷うというケースもあるようです。でもそれだけで内定辞退するのは、本当にもったいないことです。「迷うほどの不安」を感じたら、まずそれを解消する方法を考えましょう。例えば「残業や持ち帰り仕事多すぎ!」「行事前は徹夜…」といったクチコミがあったなら、内定先に月平均の残業時間、年間のイベント予定や準備の実態を確認する。電話やメールより、直接会って話すことをオススメします。園側も入職に向けた前向きな相談だととらえ、正直に具体的に答えてくれるはずです。
私たち『ほいとも』は数多くの保育士さんの転職をサポートしています。その中でこんな例がありました。その人は面接を終え、すでに入職が決まっていましたが、かつてその園で働いていたという知人から人間関係について良くない話を聞いたそうです。ネット上の情報ではありませんが、これもクチコミですね。
私たちはその不安にどう寄り添うかを考え、入職前に日中の職場見学と、採用担当者との追加面談を設定しました。そこで自分の目で保育の様子を見て、職員から生の声を聞き、「知人の話とはちょっと違う」という結論に至りました。保育への取り組み、保育士同士の連携、人間関係の良さにも納得。安心して入職し、いまも気持ち良く働いていらっしゃいます。
特に歴史のある保育園では、退職者の延べ人数が多く、良くないクチコミも増えてしまいがち。しかもそれらが消えることなくネット上に存在し続けてしまいます。中には過去にクチコミに該当するようなことがあったという園もありますが、いまはほとんどが改善されています。働き方改革で就業環境が整えられていたり、組織の若返りを図って風通しが良くなっていたり、それで定着率が大幅に高まっていたり…。それでも「過去のクチコミ」が採用の妨げになっていると悩んでいる園もあるんです。
『ほいとも』では常に5000件以上の保育職求人を扱っていますが、求人依頼のあった園を必ず直接訪問しています。園長や採用担当者だけでなく、そこで働く保育士さんからも話を聞いて、園の現状をしっかり把握し、転職希望者にリアルな情報をきちんと伝えています。転職活動で困ったり悩んだりすることがあれば、ぜひ一度、相談してください。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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