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2024.08.07

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幼稚園での英語教育、思っている以上に進んでいますよ!

幼稚園での英語教育、思っている以上に進んでいますよ!

2020年に小学校での英語の授業が必須化されてまだ5年ほどですが、最近は幼稚園での英語教育もかなり進んでいます。例えば通常クラスとは別に英語クラスを設けたり、英会話教室からネイティブの講師を招いたり…。「英語が得意」「英語教育に関わりたい」「そんな園で働いてみたい」という幼稚園教諭のみなさんのために、今回は英語教育のメリットや取り組みの実例などを紹介します。

総務省によると今年1月1日時点で、日本人の人口は前年から約53万人の減少。一方、日本に住む外国人は11%程度増えて過去最高の332万3374人になったそうです。これからますます国際化する社会で暮らしていくために、英語教育の重要性はさらに高まっています。特に脳の発達が最も活発な幼児期に学ぶことが有効だといわれていますね。
幼稚園で「英語あそび」などで楽しく英語に触れると、英語への抵抗感をなくすことができます。さらに英語を聞き分ける「英語耳」、英語で考える「英語脳」の発達も、大人になってから学ぶよりも圧倒的に早いそうです。中学や高校でいわゆる勉強英語・受験英語ばかりやってきた世代のヒアリング力がないといわれるのも、このためかもしれません。
また異文化に触れられるのも大きなメリットです。園によってはクリスマス、ハロウィン、イースターといったイベントを通して、異文化への理解を深める取り組みを行っています。人は未知のものに、どうしても抵抗を感じるものです。幼い頃に抵抗感をやわらげておけば、英語や英語圏の人にも親しみやすくなりますね。
英語は高校や大学の受験でも文理を問わず必須科目です。また就職の際も英検やTOEICのスコアを持っていると有利です。そういう意味では幼い頃から英語を学べば「将来の可能性を広げられる」といえるかもしれません。実際に保護者の中には幼稚園での英語教育を「他の子より早く英語を」「小学校での英語の授業の下地に」と考える人もいるようです。
でも、まずは「楽しく英語環境に親しむ」ことが第一。親が無理強いしたり、子どもが負担を感じたりしないように気をつけないといけません。強制的に勉強させることで、逆に英語嫌いになる可能性もありますから。また「幼児の英語教育は意味ない」「デメリットもある」という声があるのも事実です。「日本語(母国語)が曖昧な状態で英語に触れることで、日本語力が低下する可能性がある」といった専門家の指摘もあります。
きっと将来、英語の成績がよくなる。必ず英語で日常会話ができるようになる。そんな過度な期待を押し付けず、保護者も先生も子どもたちの自主性を尊重し、楽しく学べる環境を整えることが大事だと思います。
英語圏で親しまれている童謡は英語教材としてよく活用されています。「メリーさんの羊」「きらきら星」などにはリズミカルな歌詞や言葉遊びの要素も含まれていて、楽しみながら英語に慣れることができます。英語の絵本もよく用いられる教材ですね。カラフルなデザインでアルファベットや英単語を学べる本、簡単な物語で英語表現を楽しむ本など種類は様々。朗読CDが付いているものも多く、英語が話せない先生でも読み聞かせに苦労しません。
さらに最近はそこから一歩進んだ独自の取り組みも増えてきました。私たち『ほいとも』が採用のお手伝いをしている幼稚園の中にも、通常クラスとは別に英語教育に特化したインターナショナルクラスを設置している園があります。サーバードリームなどの英語教材を導入して、動画で英語を学習している園もあります。フラッシュカードや英語のゲームを活用している園、英語専門の常勤講師を置く園、民間の英会話スクールから毎週ネイティブの講師を招いている園もあります。
英語教育を導入する園が増えているということは、子どもたちがわざわざ幼稚園プラス英語教室に通わなくても英語に触れられるということ。同時に幼稚園教諭にとっても、英語教育に関わるチャンスが広がっているということです。社会の国際化が進む中、英語教育を経験しておくことは今後、価値あるキャリアになるかもしれません。
英語が得意な人、英語教育に興味がある人は、インターナショナルスクールなどではなくても、例えば「幼稚園 英語教育 求人」といったワードで検索すれば、きっと近くに英語幼稚園が見つかるはず。もちろん『ほいとも』でも紹介が可能ですよ。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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