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2024.08.28

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「こども誰でも通園制度」、大阪でも試運転開始!保育士の新たな雇用も!

「こども誰でも通園制度」、大阪でも試運転開始!保育士の新たな雇用も!

2023年に政府が打ち出した「異次元の少子化対策」。その目玉のひとつが「こども誰でも通園制度」です。本格実施は2026年度からの予定ですが、いま各地でモデル事業として検証が行われています。大阪でも2024年7月から試運転がスタート。すでに利用申し込みが殺到し、これが保育士の新たな雇用を生むのではという期待も膨らんでいます。

2023年6月に閣議決定された「こども未来戦略方針」の中の制度のひとつで、親の就労状況などに関係なく誰でも一定時間、こどもを保育園などに預けられるという仕組み。家庭環境やライフスタイルが多様化する中、親の育児負担の軽減や孤独感の解消を目的としています。同時に同世代の子と関わる機会を得ることで、子どもの発達を促すという狙いもあるようです。
対象は生後6ヶ月〜3歳未満(3歳の誕生日の前日まで)の、保育園などに通っていない未就園児。利用上限は月10時間で、認可保育園、認定こども園、幼稚園、地域子育て支援拠点、児童発達支援センターなどでの受け入れが想定されています。
これまでも家庭での保育が困難な乳幼児のための「一時預かり事業」という制度がありましたが、「こども誰でも通園制度」は条件がないのが最大の特長。両親の収入や仕事に関係なく、夫が育休中でも、児童手当をもらっていても、専業主婦の家庭でもOKで、利用目的も問われません。ちょっと子どもと離れて自分一人の時間が欲しい、たまには美容室に行きたい・友達とランチしたいといった場合でも、時間単位で子どもを預けることができます。まさに「誰でも」の言葉どおりですね。
本格実施は2026年度からですが、2023年の段階ですでに31自治体でモデル事業の検証が始まっています。そして2024年には新たに約150の自治体で試験的実施がスタート。ここには大阪府の大阪市・東大阪市・豊中市・高槻市など、兵庫県の神戸市・姫路市・南あわじ市など、京都府の京都市・宇治市などが含まれています。
例えば大阪市では2024年7月1日から、市内17施設で649人の子どもの受け入れが始まっています。6月3日に申し込みがスタートしましたが、希望者が殺到し抽選になっているようです。保育料は1時間あたり300円(自治体によって異なります)で、市民税非課税世帯は60円、生活保護世帯は無料。施設によって給食費・おやつ代が別途必要な場合もあります。
神戸市では6月3日〜10月31日を第1期、11月1日〜来年3月31日を第2期として、23施設でモデル事業を実施しています。京都市でも7月1日から13施設でスタート。人気施設では4割が抽選に漏れるという状況で、今後は2次募集も検討するとのことです。
すでに利用した人からは「はじめて保育園・保育士さんとの関わりが持てた」「子育ての相談にも乗ってもらえた」「集団生活を経験して子どもに変化があった」など喜びの声が上がっています。ただ「抽選に落ちた」「月10時間じゃ足りない」という意見があるのも事実。今後の検討課題になりそうですね。
1人あたり月10時間の利用といっても、例えば大阪市住吉区の認定こども園では月60人を受け入れています。まだ試運転の段階ですが、すでに保育士の追加補充の募集を出しているところもあります。2026年度の本格始動に向け、これから短時間パートや派遣を中心に新たな保育士の雇用が増えてくると予想されます。
「まずはパートで復職したい」「子育てと両立しながら短時間で働きたい」という人にとってはチャンスが広がります。下記サイトに大阪市・神戸市・京都市でモデル事業を行っている施設一覧がありますので、いまから近くにないかなどをチェックしておいても損はありませんよ。

【大阪市こども誰でも通園制度の試行的事業の利用申請】
https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000623912.html

【神戸市こども誰でも通園制度モデル事業】
https://www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/kosodateshien/daredemotuen.html

【京都府:親子誰でも通園モデル事業を7月から実施】
https://www.pref.kyoto.jp/jido/news/press/2024/6/oyakotue.html

その他の自治体についても市のHPなどで調べられますし、もちろん私たち『ほいとも』でも短時間パートなどのお仕事紹介が可能です。気になる人はぜひ、相談してください。
 
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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