SPECIAL

2024.10.30

転職コラム

「子育て支援員」の募集が増加中!初めてのお仕事探しのポイントは?

「子育て支援員」の募集が増加中!初めてのお仕事探しのポイントは?

保育士は国家資格ですが、「子育て支援員」は都道府県・自治体の研修講座を受ければ交付されます。「保育士になれなかったけど、やっぱり子どもと関わる仕事をしたい」という気持ちから取得する人が増えているようです。同時に子育て支援員を募集する保育園も増加中で、働くチャンスも広がっています。今回はお仕事探しの際のポイントや心得をまとめます。特に支援員デビューの人は必見ですよ!

すでに取得している人は知っていると思いますが、子育て支援員は2015年に誕生した新しい資格です。保育現場の慢性的な人材不足を解消するための「子ども・子育て支援新制度」によって新設されました。それから9年あまり、この資格の認知がかなり広まってきた中、「社員でもパートでも保育士の確保が難しい」「忙しい時間帯だけでも人手を増やしたい」という理由で、支援員を募集する保育園・認定こども園が、最近増えてきたのです。
そんな状況に呼応するように、例えば大阪市では園児が少ない朝夕の時間帯に従来の「保育士2人」という規定を緩和し、「保育士1人+補助者1人」という人員配置を特例で認めると発表しました。また資格交付のための研修の回数を増やす自治体も出てきました。今後も子育て支援員の募集は、さらに増えていくと予想されます
夫婦ともに会社員という家庭が増える中、朝は7時から、夜は19時・20時まで子どもを預かるという保育園がどんどん増えています。預かり時間を拡大すれば、保育士の早番・遅番シフトを増やさざるを得なくなりますが、正社員の負担を増やすわけにもいかない…。どうしてもこの時間帯に「補助」が必要になります。
実際、子育て支援員には長時間の求人が少なく、朝・夕の短時間募集がいちばん多くなっています。募集が多いということは、それだけ採用の可能性も高いということ。また送迎の対応はあるものの、朝夕は園児の数が比較的少ない時間でもあります。だから未経験の人は、ここが狙いめ。時短勤務で実務経験を積めば、将来フルタイムの求人に応募する際も経験者と見なされて、選考で有利になるはずです。
「最初は園児が少ない小規模園で働くほうがいいのでは」と思われがちですが、一概にそうとはいえません。園児が少ないということは、保育士も少ないということ。子育て支援員に求められる守備範囲は逆に広くなるかもしれません。「早いうちから即戦力として期待される」「先輩から仕事を教えてもらえる機会がちょっと少ない」という声もあります。
一方、大規模園は保育士の数も多く、研修体制が充実しているところも少なくありません。清掃や雑務の割合が多いケースもありますが、未経験の人は大規模園での勤務からスタートするほうがいいかもしれませんね。
もちろん、「経験はないけど、最初からできるだけ子どもたちと接したい」という人は、小規模園もオススメです。要は「自分に合う園」を見つけることが大事ですね。
子育て支援員は登園・降園時の対応、外遊びやお散歩での子どもの見守りや安全確保、食事・トイレ・着替えなどの介助、玩具の片付けや掃除などを担当します。クラス担任、保護者対応、行事の計画・進行などは保育士のみの仕事になりますが、その他の業務はほぼ同じです。
ただし、園によって保育補助中心だったり、掃除や雑務が多かったり、状況は様々。「自分に合う園」を見つけるためには、どんな仕事を、どんな割合で任せてもらえるのか、事前の確認が不可欠ですね。まずは求人情報を入念にチェック。詳しい仕事内容が書かれていない場合には、必ず電話やメールで問い合わせたり、面接時に直接聞いたりしましょう。できれば残業の有無や休みの日数、職場の雰囲気なども確認したいですね。確認を怠ると入職後に「もっと園児と接したかったのに」「こんなに残業が多いとは思わなかった」とギャップを感じるかもしれません。
私たち『ほいとも』では常時5000件以上の保育園・こども園の求人を取り扱っています。中には子育て支援員の募集も豊富で、詳しい業務内容を伝えたうえで紹介することができます。またキャリアアドバイザーが「初めて支援員として働くのにココが不安…」「私にはどんな園が合うの?」、さらには「これから子育て支援員の資格を取りたい」といった相談にも乗ります。困ったことがあれば、気軽にアクセスしてくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

とりあえず相談もOK!

Search

Monthly Archive

一覧ページへ