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2024.11.06

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保育園の運動会!「準備少なめ、盛り上がり最高」のプログラムって?

保育園の運動会!「準備少なめ、盛り上がり最高」のプログラムって?

秋の一大行事、運動会。子どもたちにも保護者にも大きな思い出になりますが、保育士にとっては毎年の準備が大変です。マンネリ化しないようにプログラムを考え、安全対策を整え、そして日々の練習。1〜2ヵ月前からバタバタしっぱなしになりますね。準備の負担が少なくて、子どもも大人も楽しめるプログラムがあったら…。そんな声に応え、今回は私たち『ほいとも』とお付き合いのある保育園の工夫や取り組みを紹介します!

コロナの影響で運動会のあり方も大きく変わりました。私たちの園では感染リスクを避けるために学年ごとに分けて少人数で開催していましたが、それが好評でいまも続けています。数年前までは近くの小学校や大きな競技場を借りて行うこともありましたが、少人数なら近くの公園やレンタルスタジオでもできますからね。
学年ごとだと何回も開催しなくちゃいけないから負担が増えるのではと思うかもしれませんが、逆に1回の時間は短くなりますし、年齢差を気にしなくてよくなるので、準備はラクになりました。各学年1〜2時間でプログラムを組んで、子どもが簡単にできる競技、親子参加の種目を多めにしています。
例えば乳児のクラスでは、2本のコーンの間に渡した紐をくぐるハイハイレース、幼児ならペアで新聞紙の両端を持って、その上に風船を乗せて運ぶリレーなどが盛り上がります。どちらも室内でできますし、大きな用具も要らないので準備や片付けも簡単。こじんまり開催すれば保護者の数も減って場所取りの必要がなくなりますし、短時間だと無理なく観覧してもらえます。
私たちは準備や練習が大変な競技の代わりに、広く園内を散策しながらスタンプやカードを集めるラリー形式の競技を行っています。各コーナーにテーマや課題を設定することで、楽しみながら体を動かせますし、小さい子たちも安全に参加できます。
例えば今年は運動会全体のテーマが「海」だったので、海の生き物を描いたカードを園内に隠し、ヒントを元にそれを探すというゲームを取り入れました。指定時間内にたくさんのカードを集めたチームにプレゼントを用意したこともあり、大盛り上がりでした。
保護者からも「普段の保育に近い様子が見られてよかった」「子どもたちが本当に一生懸命で楽しそうだった」と好評です。
競技を多めにすると、新しい種目を考えるのも大変ですし、準備や練習にも時間がかかります。だから私たちの園ではダンスやリズム体操を多く取り入れるようにしています。できるだけ振り付けを簡単にすれば隙間時間でも練習ができます。みんなで楽しく同じ動きをすることで雰囲気も盛り上がりますし、うまくできるようになれば達成感も味わえます。
もちろん運動会当日はご家族にも観覧席で一緒に体を動かしてもらいます。「小学校のお兄ちゃんも張り切って踊ってました」「おばあちゃんも楽しそうに手を動かしてましたよ」なんて嬉しい声もいただいています。
運動会の最大の目的は「子どもたちに楽しい経験をしてもらうこと」です。でもそのために保育士が準備に追われてイライラしていたら雰囲気も台無し。できるだけ負担を減らし、余裕を持って運営することも成功のポイントだと思います。
コロナ禍では運動会の中止も相次ぎました。開催する場合も「先生と子どもだけ」で行い、映像をオンライン配信するという園が多かったようです。私たちの園では、いまもご高齢の方の感染リスクを考慮して、観覧を「両親と兄弟のみ」に限定しています。そのかわりオンライン配信も継続して行っています。
「友人の結婚式と重なって行けなかったけど、あとで動画をゆっくり楽しめました」「仕事で来れなかった夫も夜中にニヤニヤしながら見てました」「遠方の祖父母も孫の元気な姿を見られて嬉しかったと話してます」など、好評をいただいています。当日のオンライン配信、後日の動画配信は、ご家庭の観覧の負担を軽減する有効な手段だと思っています。

準備の負担を減らすことは、決して「ラクをする」「手を抜く」ということではありません。各園とも「子どもたちに思い切り楽しんでもらいたい」という気持ちで、いろんな工夫を凝らしています。「今年の運動会はもう終わっちゃった」という人も、ぜひ来年以降の参考にしてくださいね。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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