2024.12.18
転職コラム
保育士の転職。複数の紹介会社を利用するなら、ココに気をつけて!
求人情報サイト、保育士派遣、紹介会社など、最近は転職の方法も多様化しています。そんな中で今回は「人材紹介会社」にスポットを当てます。「こんな人を採用したい」という保育園、「こんな条件の仕事を探している」という転職者、両方の要望を聞いて最適なマッチングを実現してくれる紹介会社。すでにどこかに登録しているという人も少なくないはずです。さらに複数の紹介会社に登録しておけば、転職の可能性も広がりますね。ただ複数社を利用する際には、気をつけたいポイントもあります。
保育士紹介の仕組みをおさらい
まずは紹介会社の自社サイトや保育士紹介サイトから登録します。登録時にもある程度の情報の入力を求められますが、登録後、電話・メール・LINEなどで、現在の状況や希望条件のヒアリングがあります。その情報をもとに後日、担当者との面談が設定されます。最近はWeb面談ができる会社も増えてきましたね。
担当者は会社によってキャリアコンサルタント、キャリアアドバイザーなどと呼ばれます。これまでの保育士経験、転職理由、転職でいちばん大事にしたいことなどを詳しく聞き、希望に沿う保育園の候補をいくつか提示してくれます。
その中から「ここに応募したい」という園を選んでエントリー。エントリー後は面接の日程調整、必要に応じて履歴書の書き方や面接のアドバイスまでしてくれます。面接後、園と応募者が合意して内定承諾すれば紹介成立=採用決定となります。紹介料は園側が負担しますので、転職者の費用負担は一切ありません。
複数の保育士紹介会社に登録すると…
紹介会社を通したほうが効率的です。複数の紹介会社に登録しておけば、紹介してもらえる求人数も増えますね。またいろんなアドバイザーと話をすることで、自分の働き方を見つめ直せたり、自分では気づかなかった長所や可能性に気づけることもあります。それにアドバイザーの中で「本当に信頼できる人」に出会えるかもしれません。
ただ複数の紹介会社に登録すると、希望条件などを一社ごとに何度も話さないといけません。どこに何を話したか分からなくなることもあります。各社からいろんな求人案内のメールが届き、どれがどの会社からか混乱することもあります。さらに複数社から複数の園にエントリーすると、面接日程の調整などで各社と連絡を取り合う必要も出てきます。また園側も複数の紹介会社に求人を依頼していますので、同じ園に別々の紹介会社からエントリーしてしまうという可能性もあります。複数社利用の場合は、情報整理ややりとりの手間が増えることを覚悟しておきましょう。
こんなトラブルがよく起こります
ちゃんと確認して登録しても「応募意志を確認されないまま、勝手に話を進められた」という声をよく聞きます。意志を伝える際は、面接を受けたいというエントリー希望なのか、まずは職場を見たいという見学希望なのか、明確にしないといけません。
「エントリー先を絞れず迷っているうちに、枠が埋まってしまった」というのもよくある話。好条件の園は特にエントリーが集中しますので、早めの決断も必要です。他にも「ある園を強引に勧められた」「行きたい園が見つかったのに、そこの悪口ばかりを聞かされた」なんて話も…。これはもう、紹介会社としての質の問題ですね。
「メインの紹介会社」を絞り込みましょう
ほいとも記事:頼れるキャリアアドバイザーと、頼ってはいけないキャリアアドバイザー
私たち『ほいとも』も紹介会社のひとつです。求人依頼のあった園は必ず直接訪問する方針で、職場の雰囲気、人員構成、園長先生の人柄まで、しっかりと把握しているのが特長です。それをキャリアアドバイザーが包み隠さず話して、条件面だけでなく園との相性も考慮した紹介を行っています。ぜひ『ほいとも』にも登録を!
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。