2025.04.02
転職コラム
新年度の挨拶や自己紹介、保育士として好印象を与えるポイントは?
新年度のスタート時期は挨拶や自己紹介の機会が多いですね。着任の挨拶、保護者に向けた自己紹介などは誰でも緊張するもの。就職・転職により新しい職場で働き始める人はなおさらかもしれません。ただ、プレッシャーをかけるわけではありませんが、初対面の場での第一印象は、その後のコミュニケーションや仕事での連携にも影響します。できれば緊張せずに、うまく自分を表現して好印象を残したいものですね。今回はそのための実践的なポイントを、例文を交えてアドバイスします。
挨拶と自己紹介のバランスが大事
当日、緊張せずに話すためには事前の準備が何よりも重要です。遅くても数日前には話す内容を書き起こして、何度か練習しておくことをオススメします。文面を考える際には挨拶と自己紹介のバランスを意識しましょう。挨拶は礼儀の基本で、初対面の相手に敬意を表す大事な要素です。一方、自己紹介は相手に自分を知ってもらう手段。2つを自然につなげて、バランスよく話すことが信頼感にもつながります。
例えば職員対象の場では、まず挨拶で相手を立て、自己紹介に熱意を込めると好印象です。笑顔を絶やさず、先生方を順に見渡すような目線で、例文中の「お願いします」のところではきちんとお辞儀。「これから毎日」のあたりから声のトーンを上げると熱意も伝わるはずです。
<例文>
本日より一緒に働かせていただくことになりました、保井友子です。まだ至らないことが多いと思いますが、園長先生、先生方にご指導いただき、一日でも早くこの園に慣れるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。新しい職場に不安もありますが、これから毎日、新しい子どもたちとふれあえる楽しみのほうが大きいです。学生時代には体操をやっていましたので、園庭では子どもたちと一緒に、元気に走り回りたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
子どもたちには「親しみ」を感じてもらえるように
また「楽しいこと」を想像できると、子どもたちの緊張は一気にほぐれます。例文でいうと「こおり鬼」。さらに話しかけやすいきっかけづくりも有効。こちらは例文の「りんご」ですね。「こおり鬼」のところでは大きな手振り・身振りで走る様子を表現したり、「りんご」のところではスケッチブックに描いたイラストを活用したりするのもアリです。
<例文>
今日から、さくら組の担任になりました、保井友子です。「ともこ先生」って呼んでくださいね。先生は外遊びが大好きで、特に「こおり鬼」が好きです。みんなと仲良くなりたいので、早く一緒にやりたいです。果物では「りんご」がいちばん好き。みんなは何が好きかな? あとで教えてくれると嬉しいです。では今日からよろしくお願いします。
保護者には「この先生なら大丈夫」という印象を
<例文>
本日はお子さまのご入園(ご進級)、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。この4月から◯◯保育園に着任し、さくら組の担任を務めさせていただくことになりました、保井友子と申します。まだ未熟ではございますが、保護者の皆さまのお力添えを賜りながら、毎日の登園が楽しみになるような環境づくりに努めてまいります。お友だちとの関わりの中で、思いやりの心を育んでいきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。またお子さまのご様子やご家庭内での変化など、気になることがございましたら何でもご相談ください。保護者の皆さまとの連携を大事にしながら、お子さまの成長を見守っていきたいと思っています。
短大の幼児教育学科を卒業後、兵庫県で私立幼稚園での幼稚園教諭からスタート。その後、大阪府北摂の公立保育所と私立認可保育所で保育士として勤務。豊富な保育経験・スキルを有する。現在は、保育学生や保育士が安心して働ける環境を実現する活動を株式会社ワークプロジェクトで実践。保育ポリシーは「保育の正解はこどもが決める」。