2019.06.21
お役立ち情報
安心・安全!プール開きで保育士さんが気をつけるポイント
保育園や幼稚園での夏の一大イベントと言えばプール開きです。子どもたちはプールの時間を楽しみにしていますが、保育士・先生のみなさんには注意すべきことがたくさん…!プール開きの前に気をつけておきたいことには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
子どもの健康状態
プール開きの前、プールに入る前に毎回子どもたちの健康状態を確認します。保育園・幼稚園では下記のように健康管理を行います。
内科検診
プール開き前に行います。感染症などの疑いがあれば、残念ながら完治するまでプールに入ることはできません。万が一、感染症が発覚した場合は、いち早く園内で情報共有するようにしましょう。
検温
毎日の体温測定に加えて、プール前にも検温します。保護者の方に記入していただいたプールカードより優先すべきはプール直前の検温結果です。
視診
プールに入る前には毎回必ず行います。入水できそうにないお子さんはシャワーだけにしましょう。入水後に突然体調が悪化してしまうこともあるので、異常が見られた時はすぐにプールから上げて身体を拭いて温めます。念のため保護者の方への連絡も忘れずに。
プール設備の確認
大きなプールの場合は設備の確認も行います。排水溝の吸いこみ防止金具、浮き輪やビート板・遊具の破損、プールの底や壁などのひび割れなど、気になる点があれば先輩保育士さんや園長に相談してください。
入水前の確認事項
お子さんの健康状態、プール設備の確認ができたらいよいよ入水です。プールの時間の始まりから終わりまで楽しい時間が続くように、下記の点にも気を付けてください。
プール前のトイレ
しばらく出ていない子は、お着替えの前になるべき済ませられるようお手伝いします。トイレトレーニングが完了していないお子さんには水遊び用のオムツを忘れないように!
水温チェック
ビニールプールなどの場合、水温が下がりすぎないよう差し湯などをして調整します。大きなプールで水温が低い場合は、いつもより準備運動の時間を長くとりましょう。
熱中症対策
プールで身体は気持ちよくても強い日差しには要注意。水泳帽をかぶらせる、タオルをかぶせてあげる、頭を水で濡らしてあげるなど熱中症対策は重要です。また、気がつかないうちに汗をかいていることも。脱水症状を避けるため飲み物は手元に準備しておきます。
年齢・大きさごとのプール分け
年齢や身体の大きさに合わせて入れるプールは分けてあげてください。お子さんに合わせて水位や水量を変えてあげると、段階的に水に慣れさせることができます。乳幼児はいきなり水をかけられるとぐずってしまう場合もありますので、乳幼児のビニールプールは他のプールよりスペースを開けておきます。
子どもとのお約束
楽しみにしていたプールの時間になると、興奮してはしゃぎすぎるお子さんも出てきます。「走らない」「飛び込まない」など、子どもたちと「プールの時間の約束」を決めて事故を防ぎましょう。
保育園・幼稚園でのプールは楽しい行事である反面、保育士さんにとっては気にかけるべき点が多々あります。上記を参考に、みなさんの保育園・幼稚園でチェックポイントを作成しておき、安心安全なプール開きを迎えましょう。
■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。